台風10号の影響や大雨により、日頃の防災のあり方を見直したり、地域の皆さんとの励まし合いが心強く感じたりする日々をお過ごしと思います。
いざというときの避難のために、地域の皆さんとの親交を深めることが大事と教えていただきます。
親交を深めるとともに、信仰をもつ私が人と出会うこと、人と出会うことで信仰を深めてまいりたいです。
今月号の会長先生ご法話は
心を耕し、仏を掘り起こす
よく耕した土がやわらかで、水や肥料をいっぱい吸収するように、よく耕された心は柔軟で、執着がなく、どんなことでも素直に吸収していける。会長先生は「心田を耕す」ことの大切さをこのようにお伝えくださっています。
この「心田を耕す」のもとになっている「スッタニパータ」に収められた釈尊の逸話と詩偈の全文が、今月あらためて紹介されています。
最後に、1月号から8月号までを詩偈にそってふりかえってみました。
心が固くなっているなあと感じたら、繰り返し繰り返し「心田を耕す」を読んで、心を耕してまいりたいです。
下の青い文字をタッチするとPDFファイルが開きます。
会長法話全文はこちらから▶50周年実行委員メッセージ素敵な“葉っぱ”から頂いたワクワク(中村倶子)
▶9月府中教会開放日
▶夏は青年部が大活躍!青年部Info(青年部月刊ニュースレターVol.34)※2ページめに続けてあります。
▶8/4 ぎゅっと〜今を感じる物語〜
▶8/10 ティーズお楽しみ会
▶8/17 纏&鳴り物お楽しみ会Info
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「スッタニパータ」に収められている
釈尊がバラモンに語った詩偈の全文がこちら。
信仰が私の播く種であり、
鍛錬が雨である。
智慧が私の犂であり、
恥じることが轅である。
心が縛る縄であり、
内省が犂先と突棒である。
身と言葉を慎み、
食を接して過食しない。
真実を守ることは私の草刈りである。
柔和は牛の軛を離すことである。
精進は荷を運ぶ牛で、
安穏の境地に運んでくれる。
退くことなく進み、
そこに至って憂えることがない。
耕作はこのようになされ、
不死の実りをもたらす。
この耕作によって、
あらゆる苦悩から解き放たれる。
(『心田を耕す』/庭野日鑛・佼成出版社)
次に、今年の各月のご法話と照らし合わせていきます。
信仰が私の播く種であり、
鍛錬が雨である。
智慧が私の犂であり、
恥じることが轅である。
心が縛る縄であり、
内省が犂先と突棒である。
⇒「恥じること」は善く生きること(2月号)
・恥を知る限り、人はいつまでも成長できる
・サンガという善き友によって自然に
「はずかしめられる」
身と言葉を慎み、
食を接して過食しない。
⇒「慎み」は、「慈しみ」から(3月号)
・慎みと思いやりをもった言動を心がける
・一人ひとりの慎みを忘れない慈悲の言動が、
世界平和の活動を支える
真実を守ることは私の草刈りである。
⇒「あるがまま」を受け入れる(4月号)
・煩悩という雑草が心にはびこらないように
「ありのまま」に見る
・煩悩は進歩や向上の原動力にもなる
柔和は牛の軛を離すことである。
⇒柔和な人の心は自由(5月号)
・人をとらわれから離してあげる
おだやかな思いやりを
・自分の心のとらわれを離れて、
のびのびとニコニコ顔で
精進は荷を運ぶ牛で、
安穏の境地に運んでくれる。
退くことなく進み、
そこに至って憂えることがない。
⇒「心田を耕す」精進を(1月号)
・「人間はみな同じ」「すべては一つ」
という心に立ち返ることが精進
・それをとぎれることなくもちつづけるのが
釈尊の願いに根ざす生き方
⇒心やすらかに、おだやかに生きる(6月号)
・精進を重ねるなかに、やすらかな日々がある
・向上を願い「志」にしがたって
生きるところに精進がある
耕作はこのようになされ、
不死の実りをもたらす。
⇒私たちの人生と「永遠のいのち」(7月号)
・生命のバトンは永遠に引き継がれる
・日常生活を正しくする道が不死にいたる道
⇒「故郷」に帰る私たち(8月号)
・仏の教えを学ぶことで「不死の実り」を
手に入れることができる
・日頃ごろの行ないが時間や空間を超えて
どこまでも影響を与えつづけることが「不死」
この耕作によって、
あらゆる苦悩から解き放たれる。
⇒仏を耕し、仏を掘り起こす(9月号)
・犂(智慧)が働くには轅(恥じること)の
制御が欠かせず、犂先(内省)に土が
こびりついたら、突棒で払うと、
犂(智慧)が十全に働き、
よく田畑(心)が耕される
・繰り返し心を耕し、そのつど自身の仏性を
掘り起こすことが安らぎに直結する
来月10月号は「仏性の自覚」についてご指導いただきます。