7/06/2025

苗代バスツアーに参加させていただきました

戦争をするのであれば議員など要らないのです。

私たちは、周辺の状況がどうであれ、平和を維持すること、そのために知恵を出すことが我々政治家の務めではありませんか。

──ある政治家の言葉です。

今まさに参議院選挙戦が繰り広げられていますが、東京ではその前哨戦とも言われた都議会議員選挙が行われた6月22日。

この日、府中教会の少年部と学生部が平和学習のバスツアーに参加しました。


学生部のなかむらゆうかさんが、その様子を記事(手描きイラスト作品仕立て)にしてくれましたのでご紹介します。

(以下、記事・イラスト:なかむらゆうか)


2025年度 苗代バスツアーに参加させていただきました

↑青い文字をタッチするとPDFファイルのレポートが開きます。


苗代バスツアーとは?
東村山教会さん主催で行われた
平和学習のためのツアー。
大人も子供も楽しめるものでした。
府中教会からは教会長さん、私含む
4人で参加させていただきました。

なかむら
今回バスツアーに参加させてもらった引率役の大学生。
ツアーで思ったことを描かせていただきます。




クローズアップしてみましょう。
丸木美術館
原爆の直後を実際に見た丸木夫妻が世界に原爆の恐ろしさを伝えようと夫婦で描いた「原爆の図」の展示のために作られて美術館。
原爆以外にもアウシュビッツや南京事件、水俣病あんどの巨大な絵画。
夫婦が実際に使っていたアトリエも展示されている。


「原爆の図」は屏風に描かれた、計15部にわたる大作で、そのうち14部は丸木美術館、15部目は長崎に展示されています。黒と赤と白を基調としたリアルタッチな絵画はとても生々しく、没入させるように原爆の恐ろしさをこちらに伝えてきます。



壁いっぱいに描かれたアウシュビッツや南京事件水俣病の絵画。
学校で学んだからこそ意味がひしひしとつたわりました。
(個人的にはこんなに大きな絵を描くなんて途方もないな・・・と思いました)


丸木夫妻のアトリエ。
時代を感じる落ち着いた場所でした。


個人的には大道あやさん(丸木夫妻のお孫さん)が描かれた「解放」の左下はじのニワトリが可愛いと思いました。
ぜひ実際に行ってみて探してみてください!




何度か戦争について学んだことはありましたが、今まで以上に戦争、原爆のおぞましさを痛感しました。正気を無くした人々の愚かさが、ここまでも悲惨な結末を残したと思うとゾッとします。






2スポット目のイラスト各パートにもクローズアップ









3スポット目!



3スポット目は
ピースミュージアム
こども動物公園のすぐ近くにある戦争の記憶や実際に使われていた武器や備品、遺品が展示されている博物館。オリジナルの映画や、展望台から遠くの景色が眺められる。空襲体験で防空壕に入ることができる。







前述した通り、戦争のおぞましさが伝わりました。学校教育や娯楽にまでプロパガンダでいっぱいで皆冷静に考えられないように教育されていたのだなと思いました。また今でも戦争は完全になくなってはいなくて、現在も戦争で苦しんでいる人がいると思うととても複雑な気持ちになります。
人類から戦争を完全になくせるだなんて微塵も思いませんが、戦争で苦しむ人が少しでも減ってくれたらいいなと深く思いました。






***

なかむらさんのイラストレポートでした。


なかむらさんと一緒に学んできた少年部お二人の感想もお届けします。


核兵器により、広島、長崎の人々が爆風や放射能で亡くなりました。
日本にも世界にも、一発でも落としてはならないと思いました。
(あくつ ゆうき…閉会式での発表より


5年生の時の担任の先生がよくいろいろな話をしてくれて、戦争の話もしていたので今回役にたってよかった。防空壕の経験ができて大変だったことがわかり、勉強になりました。
(さたけ かなは)

7/02/2025

『モン トレゾール(わたしの宝物)』からっぽ

わたしは、仏さまの教えをもとに、出会うご縁によって心を磨いている、永遠の乙女『マリリン』です。


先日の、母のお見舞いでのエピソード。


その日は、兄がお休みで家にいたので、たまにはわたしの代わりにお見舞い行ってくれないかな?とモヤモヤしていた。


だって、いまの病院に入院してから一度も行ってないんですよ?信じられない。(少し怒り)


あんまりはっきりいうと角が立つと思い、少し穏やかに切り出した。


マリリン「いいな〜。お兄ちゃんは自由で。一日くらい変わって欲しいよ。母ちゃんのお見舞い。」


穏やかに言うはずが、

余計、不穏な空気が漂う言い方になってしまった。


兄「母ちゃんのところね〜〜。じゃあね。」

と言って、兄は出かけてしまった。


なんとも響かない兄の態度に腹が立ち、言わなきゃよかったと思った。


言ったところで、兄は変わらない。

心がクサクサしたまま、母ちゃんのところへ向かった。


母ちゃんは、あたしの顔を見るなり満面の笑顔を見せてくれた。マスクをするのを忘れていたようで、その笑顔がすごくよく分かった。


あぁ、やっぱり来てよかった。


兄とのやりとりがあったせいか、心底来てよかったと思えた。


面会時間、15分の間

ありがとうの気持ちをたくさん伝えた。

そして、迷惑もたくさんかけてしまったお詫びも一緒に。


母が佼成会に行っててよかったと、お見舞いのたびに伝えていた。それを聞いた母が、


「からっぽ」と言った。


からっぽって、なに?と聞くと、佼成会ばかり行って、お家をからっぽにしていたと。


わたしは、あぁ、そういえばそうだなと当時を振り返っていた。


母がいないのは寂しかった。

いて欲しいときに、いなかった。

けれど、母がいなかった分、自分で乗り越えなければいけない術を身につけたと思っている。


わたしは

「寂しかったけど、それでよかったんだよ。母ちゃんが一生懸命教会行ってくれてたから、みんな自立したし、こうして(信仰が)私につながってるんだから。」


そのとき、ふと開祖さまを思い出した。

開祖さまは、家族と離れてひとりで修行されていた時代があったことが脳裏に浮かんだ。


わたしは母に向かって

「母ちゃん、お家をからっぽにして修行するなんて、開祖さまみたいだね」と言ったら、それはそれは嬉しそうに、照れくさそうに笑っていた。


母を喜ばせるその言葉が出てきたのは、お稽古のおかげかもしれない。


いまわたしは、ご本部が行っている【苗代プロジェクト】というなかの、「編集術」を学ばせてもらっている。


編集という技を使って、モノゴトの見方や捉え方の方法を学ぶインターネットでの通信教育である。


ひとつだけ、ご紹介させて頂きますと

『諸行無常・諸法無我・涅槃寂静をテーマに写真を撮り、その解説も一緒に回答してください』というお題がメールで届き、回答する。

わたしは「涅槃寂静」にこの写真を使わせて頂いた。


撮影したもの:青空に浮かぶ雲

解説:迷いの雲を吹き去るために、二大真理(諸行無常、諸法無我)に帰依し随順すれば、澄みきった青空のような大安心(涅槃寂静)がある。

(撮影日…2025.6.4 午前中)


このような、摩訶不思議で愉快なお題を回答しながら、凝り固まった見方が編集によって、柔らかい豊かなものの見方になるためのお稽古なのである。


わたしはその中で「再編集」ということを学んだ。


 

        ‥・*◆*・‥ 



光祥さまのおことばより


【いまの私は途中の自分。

いつも途中で次の道がひらけている。そんな自分を信じて、居心地のいい場所へ再編集する。】



        ‥・*◆*・‥ 



以前のわたしは、もうダメだと思ったら、次につなげる気持ちへと切りかえられないほど落ち込んでしまっていたけれど、編集のお稽古を通して、いくらでもやり直せるのだと学んだ。


そして、ダメな自分も、うまくできない自分も、それが「わたしらしさ」だと受け入れることができるようになった。


一つの出来事に対して、色々な受け止め方ができるけれども、どんなミカタをするかで、その後の関係が変わるんだと、母とのひとコマを通して実感した。


母が佼成会に行ってくれてて、本当によかった。


生意気な言い方になるかもしれないけれど、何度も、何度も【教え】という方法を使って、再編集をかけて歩んできた母の人生を誇りに思う。


病院の帰り道、わたしもその後に続いていきますと仏さまに誓った。


合掌

マリリン。☆.。.:*・°


6/06/2025

100カメ風「子どもたちに笑顔を届けたい! 青梅練成の舞台裏」

100台の固定カメラを設置して人々の活躍を紹介するドキュメンタリー


・・・とはいきませんが、

5/24~25に開催された青梅練成の舞台裏、特に実行委員として準備、運営に携わった青年リーダーたちの勇姿を密着撮影で紹介!

しおりの表紙
府中メンバーの大学生が描いてくれました。


2日間のプログラム
「子どもに喜んでもらう」
というコンセプトのもと、総ルビ!

平和学習、運動会、バーベキュー、野球&野球。盛りだくさんのプログラム。
主なプログラムは野外のため、雨の予報に当日まで翻弄されつつ・・・


準備を重ねてきた青年リーダーやそれを支える大人たちの舞台裏を織り交ぜながら、カメラが捉えたシーンを公開。



まずは、これまでのふりかえり記事。
手どり(参加してほしい人に会いに行く)やミーティングを重ねてきた。



◆4月30日 企画会議にて
実行委員より支部長さんたちにお願い。

青年リーダーの二人が代表で、今の不安な気持ちを正直に話しつつ、準備の進捗状況と手どりの協力に対して感謝を伝えた。




◆5月18日 AM 壮年役員会にて
実行委員より壮年さんたちに、青梅までの車の送迎、バーベキューの準備、運動会の運営など、、当日のご協力をお願い。

バーベキューのメニューや材料のことなど、アドバイスをいただいた。



実行委員メンバー勢揃い



◆5月18日PM(本番一週間前)  青梅練成道場下見
壮年役員会でのご挨拶のあとは、青梅練成道場へ下見に出発。

キャンプ場にあるバーベキュー備品などを確認。
週間予報では当日は雨。バーベキューの実施が危ぶまれる。







雨天の場合、運動会や野球は屋内プログラムに変更するとして、バーベキューは事前に食材の買い出しを行うため、どの時点で中止や変更の判断をしたらよいか悩む。

青梅練成道場の職員に相談したところ、特別対応としてバーベキューは講堂のピロティで行ってよいことがわかり一安心。



野外組が備品などを確認する一方、講堂での平和学習スライド投影のリハでは、動画の音声が入らずに苦戦。

野外組から機材に詳しい青年が助けに来て、無事音声が出た!



これで、なんとか当日を迎えられるのか、
まだまだ準備は道半ば・・・


◆5月23日(本番3日前) しおり印刷
しおり担当の大学生がPCを持参。

雨天の場合のプログラム変更について追加記載して、いざ印刷!


運動会BGMのセットリストとアンプの接続も確認した。
当日、野外で使うワイヤレスアンプが年代物で、PCとの接続がうまくいくのか・・・



印刷が仕上がったしおりの奥で
PCデータをチェック


5月24日(本番前日) 食材など買いだし

「仕事のシフトが休みなので買い出し行けます」
実行委員の青年は、前日ギリギリまで自分の時間をつぎ込み準備を重ねた。

午前中から買い出しにまわり帰って来たのはなんと午後3時過ぎ。
同行した大人たちは疲労困憊・・・。

しかし、青年リーダーは子どもたちに喜んでもらいたい一心。
けっして妥協しない!



同行した婦人部長がLINEでシェアしてくれた食材リスト。
怒涛の買い出しだったことが垣間見える。




◆5月24日(本番初日) 

曇り。

前日の夜遅くまで、雨天の場合の屋内プログラムを練っていた実行委員たち。
本番の朝を迎えて、天気を確認し、どれだけ嬉しかったことか。



10時の開場前に、まずは入念なスライドリハ。
会場下見で確認した音響操作の方法を活かし、プロジェクターのチェックから始めた。


いよいよ開場、受付。





最初のプログラムは平和学習。
4月にフレンドシップタワー50周年特使団として、フィリピンに渡航した望月十里名さんの報告会をメインに、導入として約80年前の日本の戦争史などを確認。




午後は、運動会。
おだやかな曇り空が過ごしやすい風を呼び、広々とした芝生広場を満喫するみなさん。




年代物のワイヤレスアンプ。
準備していた運動会BGMのセットリストがうまく流せるか・・・

頼もしいおにいさんたちが颯爽と助けてくれ、愉快な音響ブースができあがった。

野外音楽フェス気分


始めは玉入れ競争。
オトナチームの赤、コドモチームの青。
カゴの高さのハンデが絶妙。
高いカゴ

低いカゴ・・・
オトナも加勢して、どんどん入る。



パン食い競争、借人競争、綱引き、リレーなど、小学生から20代、30代が一緒になって熱く、楽しく、大いに盛り上がった。

その様子はまた別な記事に載せたいが、ここでは少しだけ紹介。






綱引き動画。
チームの先頭でじたばたする筆者。
案の定、しばらく腕の筋肉痛に見舞われた。

みんなで運動会の片づけ。

同時並行で屈強な壮年さんたちが、何度も軽トラ往復させ、バーベキューコンロを運び、火おこしを開始。




美味しそうな焼きそばが完成!

すぐに食べられるようにパッキングして、お腹をすかせたみなさんを待つ。





バーベキューのメニュー、一番人気だった焼き鳥。



デザートの焼きマシュマロ。
火で炙っているひとときも楽しい。


実行委員のあいさつ。
子どもたちに楽しんでもらいたくて企画した思いと、おもてなしの気持ちがあふれる。

準備はもちろんのこと、片づけ、洗い物は支部長たちが大活躍。



バーベキューが終わるのを待っていたかのように雨が降ってきた。


多摩支教区の有志の青年さんたちが参加してくれたこともあり、レクリエーションでさらに親睦を深めた。

足元にあるシーツは、ジャンケンで負けるたびに半分に折り畳んでいくというルール。
さて、このあとどうなるか・・・


初日の夜は更けていき、めいめいに夜遅くまで語り合う時間は、青梅練成ならではの青春の一ページだ。



◆5月25日(本番2日目) 

夜半に降り続いた雨が、朝には上がっていた。

「これなら野球ができる!」



朝6時、読経供養。
ご宝前のお給仕も青年たちが担った。


壮年部長さんの指導のもと、聖壇での所作を確認。



食堂では、配膳当番を買って出てくれた青年リーダーと支部長さんたちが朝食の準備をして待っていた。

白飯、豚汁、筑前煮、スクランブルエッグ、マカロニサラダ、ソーセージ。
おかわり自由。



朝食のあとは、一宿一飯の恩義をお掃除でお返し。
講堂やピロティなど全員で分担してきれいに清掃奉仕を行った。




府中教会の青年たちのなかには、小学生のころから野球チームのなかで、コーチや先輩に育ててもらった人が多い。

その子ども達が今20代になり、今度は子どもたちに野球を楽しんでほしいと、年長者から若い人への育成のリレーが継承されている。




昨年の野球大会の反省をふまえ、野球未経験の子どもたちが参加しやすいよう、試合だけでなく「野球体験教室」を開催。
昨年より格段にうまくなっている小学生




野球未経験の女子も参加して、楽しんでくれた。

どっちのチームが勝ったのかもわからない。白熱したわけでもない。
けれど、子どもたちがイキイキと野球を楽しみ、好プレーが出るたび歓声が上がり、ベンチで観戦している青年たちも面白がっていた。




野球場でクロージングを行ない、二日間の行程すべてを無事終えた。




子どもたちに喜んでほしいと企画した青梅練成は、実行委員たちの笑顔で結ばれる二日間だった。


青年たちがまわりの人たちとの関係をあたたかく紡いでいこうする思いは、二日間の練成冒頭で学んだ平和教育「フレンドシップタワー」の建立にこめられた願いでもある。

▼フレンドシップタワーについてはこちら
吉沼青年部長が『躍進』(立正佼成会の定刊誌)に連載されたフレンドシップタワー建立の歴史を読み込み、chatGPTを駆使して作成した動画(5分36秒)にてどうぞ。