ギラギラした太陽を少しだけ雲がやわらげくれた空模様のなか、8月27日に府中教会ファミリー納涼祭が開催されました。
ファミリー納涼祭の「ファミリー」は、お子さんのご家族のみならず、青年、壮年、支部サンガも、みなファミリーだと実感した一日でした。
お子さんたちに喜んでもらいたい! と願う受け入れ担当の皆さんが自分たちも楽しみつつ、それぞれの場を盛り上げ、どのプログラムも笑顔でいっぱいでした。
水風船仕込み中
ギラギラした太陽を少しだけ雲がやわらげくれた空模様のなか、8月27日に府中教会ファミリー納涼祭が開催されました。
ファミリー納涼祭の「ファミリー」は、お子さんのご家族のみならず、青年、壮年、支部サンガも、みなファミリーだと実感した一日でした。
お子さんたちに喜んでもらいたい! と願う受け入れ担当の皆さんが自分たちも楽しみつつ、それぞれの場を盛り上げ、どのプログラムも笑顔でいっぱいでした。
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「第七百四十一回波木井山川施餓鬼法要」が8月19日、山梨・身延町にある波木井山円実寺で行われた。今年は、日蓮聖人が波木井山に入山し、身延山を開創して750年の節目に当たる。法要は本堂で営まれ、読経、焼香、唱題に続き、僧侶によって参列者の身体健全などを祈禱する修法が行われた。
同じ日の夜、府中教会ではお会式についての勉強会を行い、壮年2名のレクチャーに9名の青年たちが真剣な眼差しを向けた。
お会式とは、日蓮宗の祖師日蓮聖人の忌日10月13日に行う法会のことである。大田区の池上本門寺のお会式は有名で、12日の逮夜(たいや・忌日前夜)は万灯、団扇太鼓の行進があり、多くの参詣者でにぎわう。
本会の「お会式・一乗まつり」は、開祖さまがお慕いした日蓮聖人のご遺徳を偲ぶとともに、法華経にこめられた一乗の精神をもって、「人を救い、世を立て直す」とのご生涯を貫かれた開祖さまへ、追慕・讃歎・報恩感謝・継承・誓願をさせていただく機縁とするものだ。今年は10月15日、4年ぶりに開催される。
2022年11月号の『佼成』のご法話「みんなの幸せを願う心──智慧②」で、会長先生は次のようにご指導をくださっている。
ところで今年、生誕八百年めを迎えられた日蓮聖人は、「一天四海皆帰妙法(いってんしかいかいきみょうほう)」という世界観を一つの理想とされました。これもまた、智慧にもとづく大切なお諭しです。すべての人が法華経に帰依することを願う意味あいとともに、あらゆるものが妙法に随って存在していることを意味するともいわれますから、無限の縁でつながる世界中の人の幸せを願う祈りが、この言葉にはこめられているのです。
日蓮聖人の理想の世界観を表す「皆帰妙法」。府中教会にはこの「妙法」という言葉が刻まれた纏(まとい)がある。この纏は「開祖さまからいただいた」と語り継がれている。
府中教会の大先輩方の口伝を結集すると、次のような歴史的経緯が浮かび上がってくる。
教団のお祝い(昭和45年普門館の落成式、もしくは昭和49年法輪閣落成式)で「妙法」と「佼成」の纏が作られた。
この2基の纏のうち、「佼成」は本部にあり、「妙法」を府中教会が譲り受けた。
昭和45~46年頃、開祖さま生誕の地である新潟県菅沼のご生家参拝が始まっており、府中のメンバーは纏を持って十日町の市中行進に参加したいう。その後、その纏を第1回高校の船に多摩教区として府中から持って行ったところ、纏の芯棒が折れてしまい、頭だけを持って肩車をして行進をした。
折れてしまった纏をどうしたらよいか困った当時の福島初代教会長が、開祖さまに相談したところ、本部で大きな纏を二基作るのでその片方を譲ると言っていただいたというのだ。
その片方の纏「妙法」が約50年の時を経て、府中教会で大切にされている。
府中教会は昭和49年に三鷹教会から分かれて発足した。日本は高度経済成長を遂げた時期である。一方、環境破壊や核開発など地球規模の課題に対し警鐘を鳴らす声が大きくなった。
この年、本会では第2回世界宗教者平和会議を終え、教皇パウロ六世の「平和は向こうからやってはきません。平和をつくり出す人があってこそ、この世界に平和がありうるのです」という言葉を受け、開祖さまは「平和をつくり出す人……それが仏の分身なんだ!」とご法話くださっている。
府中教会は来年、発足50周年を迎える。
纏「妙法」の半世紀あまりの歴史を知り、日蓮聖人の「妙法」の精神を受け継ぐ青年たちが、「仏の分身」としてお会式・一乗まつりに向かう。
その勇姿を応援したい。
立正佼成会の当番修行は「生活即信仰」の稽古場として、多くの会員が型を身につける修行を通して、身口意の三業を調え、救われてきた。
道場当番は、令和2年に会長先生が「道場健幸行(けんこうぎょう)」と命名。
これには、易経の「健体康心」という言葉を源に、「幸」の字をそこにあてて、身心ともに健やかにも幸せにもなれる行としての願いが込められている。
今回はマイワイパー片手に道場健幸行に励む高谷彰良さんに、担当支部長が注目。健幸行をとおして感じている思いなどをインタビューをした。
(聞き手:杉山支部長)
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──今日も健幸行有難うございます。健幸行に参加するようになったきっかけは?
最初は、昨年の壮年部の月一回の健幸行に参加し、その流れで支部の健幸行に主任さんに誘ってもらいました。母が昨年の1月に亡くなって、教会に来て母のことを話すのが辛かったんですが… でも盂蘭盆会で母の新盆のご供養をして今年1月に一周忌ご供養が済んで、教会が開くようになり、ようやくですかね。教会に来ると気持ちが変わります。
──どんなふうに気持ちが変わるのですか。
それはちょっと…言葉にするのは難しいけれど、落ち着く感じでしょうか。子どもの頃から、教会に来ると気持ちが変わることがあって、コロナでなければ、もっと早く教会に来ていたと思います。
──なるほど。今日も黙々と窓を拭いていましたが、終わった時の気分は。
今日も終わったなと(笑) 家に帰ったあともスッとしますよ。外出することがあまりなかったのですが、家を出て、バスに乗って教会に来るという一連の行為があって、なんとか気持ちが変化できることを最近感じています。昨年までは感情の波があり、それができなかった。
──教会への行き方を決めているのですか。
母は交通事故で亡くなっているんですよ。だから、交通機関を使うことは気持ちとしては厳しいものがまだありますね。
──そうでしたか。でも健幸行に来られるたびに、みるみる変わって来ているように見えます。
変わるしかないですよ。これから先、一人で生きていくには変わるしかない。であれば、まずは変われるところ、教会に来ることだと思っていますね。
ご宝前(ごほうぜん・ご本尊がご安置)があるから、母の死に向き合うしかないですよ。 毎朝起きて、ご宝前にお給仕して、母がいないことを突きつけられるんです。
──そこからずっとですか?
──お母さまの願いが叶いましたね。
母の言葉は思い出しますね。でも、自分のご供養が正しいのか、一人であげていると確認のしようがなくて。
──え? ご供養のあげ方が正しいかどうか、ということ?
はい、母から引き継ぎを受けたかったと思っているんです。
はい、主任さんから聞いていますので、次回も参加させて頂きます。
──そうですか! ぜひともまたお願いします。今日はお話いただき有難うございました。
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振り返り
高谷さんのご供養は、凛としたお声で若いお坊さんのよう。小さい時からお経に親しんできた人ならではの、佼成会らしいあげ方ができています。本人が思っているよりもお母さんゆずりのお経が身についていらっしゃいます。