1/28/2023

新連載≪Nオヤジのつぶやき≫神さま仏さまを感じる

新連載≪Nオヤジのつぶやき≫がはじまりました。

Nextに向かい、Newとなって、Networkをつくる。
Natureパワーを発揮するNオヤジのつぶやきをお届けするコラムです。
不定期連載でゆるっとお届けしてまいります。
府中教会で撮影したNewsな写真と共にお楽しみください。
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神さま仏さまを感じる

皆さまは神さま仏さまを感じた事はありますか?
神さま仏さまの恵みは本当に全ての人に平等に注がれているのです。
ただ、私たちは日ごろそれを中々感じられずにいて不平不満を漏らしていませんか?
こんな風に考えたら身近に感じられるのではないでしょうか。
私たちは自然の一部なので、自然に例えてみます。

府中教会3階から多摩川方面をのぞむ
(1月の或る日没)

太陽が神さま仏さま。地球が自分です。
地球は太陽の恵みを受けていますよね。太陽はそのままで明るくて暖かいと思っていませんか?
それは間違いです。なぜ?
宇宙空間は真っ暗で暖かくはありません。ではなぜ太陽が明るく、暖かく感じられるか。それは地球に大気(空気)があるからです。大気に反射して光と熱がでて明るく、暖かくなります。
この大気(空気)に相当するものが感謝の心です。

府中教会3階から多摩川方面をのぞむ
(1月の或る日没その2)

感謝の心が生じるとエネルギーに変換され全ての恵みに通ずるのです。
つまり、幸せを感じられるのです。それが本当の神さま仏さまの光明なのです。
様々な人や物、神仏のお陰様で生かされていると気づき感謝できた時こそ、本当の光に包まれるのです。
府中教会の正門掲示板


しかし日ごろ空気がある事、それによって生かされている事を意識している人はいません。
一番身近にあって一番大切なものなのに、中々そこに気持ちがいきません。
それは当たり前で見えないからです。

2022年1月7日、雪の府中教会

草木に例えれば、一番肝心な根っこは土の中で見えません。見えない部分と繋がり、そこから栄養を吸収しなければ、今、花や実がついていても、枯れてしまいます。
人間がその大切な部分と繋がる為に一番必要なのは、感謝の心、「ありがとうございます」の気持ちです。

2022年秋、府中教会壮年による清掃奉仕

感謝の心は自分自身を、明るく、優しく、温かい気持ちにします。同様に周囲をもです。
神仏に願い事をして叶ったから感謝するでは、神仏と取引をしていることになります。
それでも神さま仏さまは慈悲深いですので私たちを暖かく見守ってくれています。
本当にありがたいです。

府中教会玄関の寄せ植え


しかし、それに甘えてばかりではいけません。
なぜなら、感謝もエネルギーの表れなので作用反作用の法則が働くからです。
理屈なしに日ごろから全てに感謝するのが、本当の感謝です。
私たちは、生かされて生きている。そのことを思いつつ、まずは身近な人に感謝の言葉
「ありがとうございます」を伝えてみてはいかがでしょうか。
きっと、穏やかな心境になり、神さま仏さまを自分の中で感じることができると思います。

富士山と多摩川と京王線

1/24/2023

戦う理学療法士☆マサシ(第3話)

府中教会の人気者、マサシさんの理学療法士としての日々を追う連載記事です。

応援よろしくお願いします。

第2話はこちら


「プルルル…プルルル…」マサシの耳元で電話のコール音が鳴る。

 先日のふちゅーむで『蠢く奴ら』との戦いを打ち明け、仲間から応援とアドバイスを受けたマサシは部屋の管理会社へ電話をかけることにした。

 

 管理会社にはこれまでも何度か話をしていたのだが、解決には至っていなかった。自費で害虫駆除の業者に来てもらったり、管理会社の提案通り殺虫剤を使用してみたりしたが、一向に効果はなく半ば諦めかけていた。しかし、それでも再び管理会社にかけあってみることにしたのは、仲間との語り合いで勇気を得て、「もう一度誠心誠意相談してみよう!」そう思えたからである。

 

 担当者が電話口にでると、マサシはこれまでの経緯をもう一度丁寧に伝え、自分にできることは全て試してみたが、『奴ら』がいなくなる気配がない事、精神的にも辛い日々が続いているという現状をありのままに真剣に相談してみた。

 すると、担当者の対応はこれまでとは少し違っていた。マサシの切実な訴えが担当者の心を動かしたのか、ようやく管理会社が重い腰を上げ、調査に来てくれることになったのである。





 数日後、管理会社の担当者が建築業者らしき人物を連れてマサシの部屋へやってきた。早速マサシは『奴ら』が頻繁に出没するキッチンや洗面所へと案内し、調査を依頼した。

 壁や巾木、床の一部が次々と剥がされていく。次の瞬間、マサシは目を丸くした。そこに現れたのはいくつもの大きな穴であった。覗き込むと床下が丸見えだ。


『奴ら』の侵入ルートが判明したのである。

 管理会社の担当者と業者が何やら相談している。「これでようやく『奴ら』から解放されるかもしれない」

 マサシの心に一筋の希望の光が差し込んだ…



続きは第4話へ。

負けるなマサシ、戦え理学療法士マサシ

(つづく)

1/23/2023

YouTube配信担当 心合わせミーティング

異才フリードリッヒ・キットラーは言った。
──認識とはメッセージをメディアに変換するメソッドのことだ。

布教のための機関紙誌も、映像もメディアだ。そこにはメッセージが込められていて、メディアとして発信されるためのメソッドがある。
その映像配信のメソッド(方法)を担う人たちが、府中教会にはいる。

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令和5年の大寒が過ぎ、大寒波の予感がする日、配信担当の選抜メンバーたちが教会に集まった。
コロナ前は、放送室の担当を何度も経験してきた中堅揃い。
しかし、教会に集まれなくなって早3年。
式典やイベントをYouTube配信で会員に届けることになり、まったく新しいシステムの学びが始まった。
そこには、音声トラブル、接続不良、カメラが映らない! など度重なる試練があった。

どうする府中 どうする配信担当!



ミーティングでは、担当メンバーたちに2つ質問をした。
◆最近見たおもしろい映画やテレビ番組を教えてください。

▶今の気持ちを教えてください。

集まった8名の回答を以下に紹介する。

「どうする家康」テレビドラマ
配信トラブルどうする府中!

「ひきこもり先生」
コロナ禍の中学生に感動。
コロナ禍で集まれなかったが今日は対面で会えてうれしい。

「ものまね師弟バトル MANE-1」
笑うっていい。みんなをどう喜ばせるかという視点になった。
ミスしたことも進化につながる。

バラエティー番組『ユンステイ』
韓国に居住している外国人を対象に韓国の俳優がおもてなし。各国からの観光客の様子に世界平和を感じる。
対面で会える「場」があることがうれしい。

『King & Princeる。(きんぷる)元日SP』
キンプリを応援したくなった。
体調があまりよくなかったが一歩踏み出せた。私が元気だと家族もうれしい。

アニメ「宇宙兄弟」
キャラクターの名言に号泣。
寒修行6時にYouTube視聴間に合わなくてどこを読んでいるかわからなかった。
今までなら落ち込んでいたが、最近はむしろそういう人の気持ちになって、どうしたら三部経を一緒に読誦できるか提案したくなった。

「ザ・ノンフィクション」
酒と涙と女たちの歌 2 塙山キャバレー物語 
お店でのやりとりが法座のよう。
子どもが人生の次のステップに。親としても初めての経験だが応援したい。

映画「Dr.コトー診療所」
泣けるヒューマンドラマ。
目の前に起きたことに一つ一つ向き合い、精一杯取り組みたい。

放送室でレクチャーを受ける担当者たち


心うたれる番組、映画を共有し、心を分かち合ったメンバーたち。
きっと真心いっぱいの配信を届けてくれるに違いない。
これからの配信担当メンバーの活躍、進化に乞うご期待!

 Info
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フリードリッヒ・キットラー
(ドイツの文芸・メディア評論家)
『グラモフォン・フィルム・タイプライター』ちくま学芸文庫
テクノロジーは、いわゆる人間というものから文字を吸い上げ、どこかに運びさってしまった―。
蓄音機=聴覚技術メディア、映画=視覚技術メディア、タイプライター=書字技術メディア。
この3つの近代テクノロジーが華々しく登場し、展開をとげるとともに、人間には何が起こったのか。

1/11/2023

退歩を学んだ日々(杉山支部長)

この記事は、昨年(令和4年)6月4日開祖さまご命日にYouTubeで配信した、杉山佳重支部長のお話(アーカイブ)より、抜粋してお届けします。

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◆相手に変わって欲しい自分

 この2年半は皆さんにとってどんな時間でしたでしょうか?

 今日は、私にお話しをするようにとお時間を頂きましたので、コロナ禍で考えたことをお話させて頂きます。
 主人が在宅勤務で、家でずっと座ったきりで仕事をしていました。一昨年ですが、胆石の発作を起こし、2回目の発作なので胆のうを摘出することになり、元々糖尿病でしたが、手術をしてもらい、おかげさまで回復することができました。
 その代わり、セルフケアとして、毎日ウォーキングで血糖値を下げることになりまして、入院がきっかけで生活を見直すことができました。

 こうして、私に夫といる時間ができてきますと、「いけない、いけない」と思っていても、思い通りにしたいという欲求が出てきます。断捨離して、私はどんどんスッキリしていくのですが、主人の部屋を見ると、気になって気になって仕方なくなってきました。主人は捨てない人なんです。どうしても捨てたいと思う私と対立します。こうなると、仕事をしている主人に感謝じゃなくて、イライラがつのってくる、いつものパターンです。
 でも片づけを手伝ってくれた妹から「他の部屋が綺麗に片づけば、自分の場所もキレイにしたくなるんじゃない」と諭されて、諦めることができました。が、主人は最近本当に自分で整理を始めまして、ワクワクしていたのですが、やはり廃棄物はゼロで、紙くずがちょびっとなんです。変わって欲しいって思うのをなかなかやめられない私ですね。


◆退歩を学べ


 そんな時、本を整理していて、買っていたけど読んでいなかった本を見つけてしまいました。『退歩を学べ』(森政弘/アーユスの森新書)という本です。作者はあのロボット博士の森政弘さん。退歩って進歩の逆だと思っていたので、今は活動が止まっているので、退歩だと考えたんですね。が、それはちょっと違っていました。「進歩とは外側のことで、退歩とは内側の心のことを言う」と、道元禅師のお言葉を引用されています。分かりやすくたとえると、蠅が外へ出たくて窓ガラスに前進姿勢でもがいている。でもそこには、透明なガラスが立ちはだかっているので外へ出られないのを、見たことありますよね。

 「ハエに退歩する知恵があったならば、後ろへ引いて、視野が広がり、窓の端には、本当に開いた場所が見え、わけなく助かるのだ」と、森博士は仰っていました。そこを読んで「私もハエと同じだったのかもしれない」と思いました。毎日教会へ行き、当たり前のように、予定に従っていろんな事にあたっていたけど、内側の奥底にある自分の想いに蓋をして走っていたのかもしれないと、つくづく考えさせられました。急にステイホームと言われ、人とは会えないことに、大変戸惑う毎日になったわけですが、この本は、そんな私の迷いに、一つの答えを頂けたと思います。


◆退歩するだけの心の余裕があるか

 「肝心なのは、このガラスの存在を見抜く力と、退歩するだけの心の余裕があるかどうかだ」とありました。ですから、教会がお休み状態ではありましたが、その間に大切なもの、変えていく必要のあることなど、みんなで考えていく時間を頂いたのだと思いました。少し離れて見る「退歩」ですが、2年の時間はそうした心の余裕を普段から持つことの大切さを教えてくれたのだと気づきました。

 皆さんと会えないことを経験してみて言えることは、佼成会の人の温かさは、ずば抜けていると思ったことです。それは当たり前ではないなという感動でもあります。当たり前になっていたことも、退歩でみると、例えば主人の胆のう摘出手術が、糖尿病の本格的な治療に繋がったのだという感謝が見えてくるんだなと思いました。

 興味のある方はぜひ、読まれては如何かと思います。


 info
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無料コンテンツに、本記事で紹介された『退歩を学べ』(森政弘/アーユスの森新書)がアップされています。
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森政弘(もりまさひろ)
1927年(昭和2年)、三重県生まれ。名古屋大学工学部電気学科卒業。工学博士。
日本ロボット学会名誉会長、中央学術研究所講師。ロボットコンテスト(ロボコン)の創始者であるとともに、約40年にわたる仏教および禅研究者としての著作も多い。