府中教会の人気者、マサシさんの理学療法士としての日々を追う連載記事です。
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「プルルル…プルルル…」マサシの耳元で電話のコール音が鳴る。
先日のふちゅーむで『蠢く奴ら』との戦いを打ち明け、仲間から応援とアドバイスを受けたマサシは部屋の管理会社へ電話をかけることにした。
管理会社にはこれまでも何度か話をしていたのだが、解決には至っていなかった。自費で害虫駆除の業者に来てもらったり、管理会社の提案通り殺虫剤を使用してみたりしたが、一向に効果はなく半ば諦めかけていた。しかし、それでも再び管理会社にかけあってみることにしたのは、仲間との語り合いで勇気を得て、「もう一度誠心誠意相談してみよう!」そう思えたからである。
担当者が電話口にでると、マサシはこれまでの経緯をもう一度丁寧に伝え、自分にできることは全て試してみたが、『奴ら』がいなくなる気配がない事、精神的にも辛い日々が続いているという現状をありのままに真剣に相談してみた。
すると、担当者の対応はこれまでとは少し違っていた。マサシの切実な訴えが担当者の心を動かしたのか、ようやく管理会社が重い腰を上げ、調査に来てくれることになったのである。
壁や巾木、床の一部が次々と剥がされていく。次の瞬間、マサシは目を丸くした。そこに現れたのはいくつもの大きな穴であった。覗き込むと床下が丸見えだ。
『奴ら』の侵入ルートが判明したのである。
管理会社の担当者と業者が何やら相談している。「これでようやく『奴ら』から解放されるかもしれない」
マサシの心に一筋の希望の光が差し込んだ…
続きは第4話へ。
負けるなマサシ、戦え☆理学療法士マサシ!
(つづく)
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