2/05/2023

<楽曲作り>春先取りレコーディング

昨年の夏に始まった府中教会青年部の楽曲作り。
吉沼青年部長が府中教会の青少年活動に思いを寄せて書いた歌詞に、音楽ユニット心音─kokone─の赤澤さんが曲をつけてくださり、イメージを共有してきました。
Zoomミーティングを重ね、次の段階へ。

過去の記事

年が明け、お正月休みもそろそろ終わるころ、赤澤さんからアレンジの第一稿が届きました。
立春が過ぎた日の夜、いよいよレコーディングの運びに。
レコーディングスタジオは府中教会の研修室。赤澤さんが機材を持ち込んでくださり、歌い手の二人、吉沼青年部長と手塚女子部長がスタンバイ。
二人ともそれぞれの仕事を終えてから、府中教会へ駆け付けました。吉沼部長は自身が店長を務める美容院の2店舗目が昨年11月15日にオープンしたばかり。激務の中、レコーディングに向けて自主練を続けてきました。

夜に駆けるレコーディング

赤澤さんの機材

声の雑音が入らないようにするポップガード


どんな曲が完成するか。
完成形には府中教会青年部のみなさんによるコーラスも加えていければ、うれしいです。

今日は試験的でしたので、再度、コンディションをととのえ、次のレコーディングを経て、赤澤さんによるミックスダウンとマスタリングの工程に入ります。

楽曲のミュージックビデオも作成してYouTube展開していく予定ですので、MV出演、撮影隊などに参加したいという青年部のみなさんを大募集!
(ご希望の方は吉沼部長、手塚女子部長までお知らせください。)

来年、府中教会発足50周年を元気に迎えるために、青年部による楽曲で盛り上げてまいります。
府中教会青年部の活躍、引き続き、応援よろしくお願いします。
(文・写真 佐藤)

緊張をほぐし中

終了したのは22時過ぎ。おつかれさまでした。


Info
────────────────
各種配信サービスにて、心音─kokone─の楽曲を聴くことができます。

2/04/2023

母と青い車(座間支部長)



座間支部長のお母様と愛車

この記事は、令和5年2月4日開祖さまご命日にYouTube配信をした、座間透江支部長のお話(原稿アーカイブ)より、抜粋してお届けします。

────────────────────────

◆車と母の人生

 実家の母が80歳になり立正佼成会の主任の役を降りたら、免許を返納するという話になりました。ところが、主任の役を降りても変わらず車で布教する日々。同時に目が…腰が…と言いながら体は少しづつ衰えていきます。大きな事故も起こさずにいましたが、家の駐車場などで車をこすることが増えたことや、高齢者の事故のニュースを聞くたびに、もしも…と家族みんなが心配していました。

 この頃から、兄・兄嫁・妹と私で、母の免許返納について、どのように伝えたらいいかをみんなで話し合うようになりました。

 母は24歳で結婚し、翌年には兄が誕生し、私がおなかにいるときには、稼業の為に免許を取りました。その後、父が病に倒れてからも運転免許があったおかげで、立正佼成会の布教に精進しながら、父の看病と子育てに一生懸命でした。

 その母の人生を讃えながら、兄が母に免許返納の話をしてくれることになりました。しかし、母は、その場では「そうだね」と言いながら、免許返納に向かう兆しがありませんでした。同乗する孫からも「おばあちゃんの運転怖いよ」と私たち家族の耳に入るようになり、正直「困ったな」と思うようになりました。

 母の子供である私たちは、母のためにと思っていろいろとタイミングや言葉に配慮して伝えてきましたが、なかなか母の心に響かないようです。


◆「ちっともよくないよ」

 あっという間に一年が過ぎ、母の車の車検が切れるという昨年の秋になりました。母が煮え切らないので、兄の口調も強くなりケンカにまでなってしまいました。一緒に暮らす兄や兄嫁の立場や気持ちを汲むと、私からも言ってくれという兄のリクエストにも応えたくなりました。普段も母の気持ちを聞くのは、私の役でした。

 しかし、母と話しても、最後は「誰も私のことはわかってくれない」という言葉で終わるので、どうしたものかと思いながらもそれ以上何もできずにいたのです。

 車検は通して、また返納が先に延びるなとみんなが思っていたある日。車検が切れる2週間前に、突然「車を処分してきたよ」とさらりと言って晴れ晴れとしているので、一同びっくりと同時に口々に「それは良かった」と母に言いました。

 しかし、母は「ちっともよくないよ」と言うので、兄は「車を廃車するなら、一言いえば送迎したのに…」という、かみ合わない問答だったそうです。


◆尊厳の学びをとおして

 この一連の流れの中で、ちょうど光祥さまから「尊厳の学び」というテーマで学ぶ機会を得ていて、日々「母の尊厳とは」をずーっと考えていたのに、それらしいことにたどりつかずにいました。せめて母が廃車したときの気持ちを聞こうと電話をしたら、思わぬ言葉が返ってきました。

 「あなたを妊娠中に免許を取り、57年間、本当に免許にも車にも感謝しかなかったから、車屋さんに返す時、車に感謝したくて、花束を買って助手席に置いてきたんだ」と言うのです。そして廃車にした翌日、免許返納の手続きもしたという事でした。

 私はこの話を聞いたときにも、「母らしいな」と思うくらいで「とにかく良かった」と話をまとめていたのです。が、そのときも母は「ちっともよくないよ」と言うのです。
 母の「ちっともよくないよ」という言葉がずっと心に残りながら、その晩の読経供養中に、母が花屋さんに行って車にお礼をしようと花を選ぶ姿が想像でき、涙が出ました。

 そして次の瞬間、苦労の多い人生を送る母の足として大活躍した車や免許証と、どうお別れするかを母は母なりにずっと考えていたのだと思ったら、涙が止まらなくなりました。そして私が拝むべき母の尊厳は「時期が来たら自分でちゃんと免許返納できる母の尊厳」であり、その母を信じてあげることが大切だったと気づいたのです。すぐ、母にそのことをお詫びしようと電話をしました。母は「そんな風に拝んでくれてありがとう」と照れながら「ちっとよかったよ」と言ってくれました。

 このように自分が困ってしまうスイッチの方が入りやすく、失敗ばかりの私ですが、失敗しても自分の気持ちも相手の気持ちも大事にしていくと、理解し合えるということを身をもって学びました。これからも失敗を恐れずに精進してまいりたいと思います。


info
──────────────────────────
尊厳(ディグニティ)は簡単に傷つく。
いつも尊厳の学びの途中です。

『ディグニティ』ドナ・ヒックス/幻冬舎
内容(「BOOK」データベースより)
生まれながらの権利であるはずの尊厳―"尊厳"。自らを、そして他者を傷つけ、傷つけあうようにできている私たち、人間。自分を愛し、人と幸福に生きるために必要なものとはなにか。新機軸の「Dignityモデル」で、理想的な人間関係を構築する方法を解説した、著者渾身の一冊。初邦訳で登場。

2/03/2023

府中教会で「福は内」

大寒から15日間にわたる法華三部経の寒中読誦修行を終えました。

今年はひときわ「寒中」が身に沁みる冷え込みようでしたが、皆さまお元気ですか。

節分を節目として、明日には立春を迎えます。


府中教会では、本日脇導師の皆さんと盛大に豆まきを行いました。

みなさまに福をお分けできますように願い、精一杯の大きな声で「福は内」と元気を放ちました。

新しい年も元氣に精進してまいります。

合掌(佐藤)


小袋入りだと撒いた豆を拾いやすく
サンガにお分けしやすいのです


鬼を探す三人(?)

全部屋をまわり、福は内!


玄関の寄せ植えが皆さんをお迎えします

2/02/2023

≪Nオヤジのつぶやき≫レインボーチルドレン

 府中教会のNewcomerか、はたまたNeighborhoodのおじさんか、
2月15日涅槃会にあやかり、Nirvanaを目指すのか。
謎のNオヤジがつぶやくコラムです。

不定期便でゆるっとお届けしてまいります。
府中教会で撮影したNostalgiaな写真と共にお楽しみください。

────────────────────────

2022年早春、府中教会の河津桜


レインボーチルドレン

皆さまは「レインボーチルドレン」という言葉を聞いたことはありませんか?
レインボーチルドレンは生前の記憶をもつ子供たちの事をいいます。
この子供たちの事について医学、心理学、物理学の先生方が関心を寄せています。
人間とは何か、私たちは何処からきて、どこへ行くのか、誰もが知りたい内容について、子供たちが無意識に教えてくれるのだそうです。

2021年11月、府中教会玄関のガラスを磨く子どもたち


この子供たちに話を聞くと、全員が共通して話すことは、生まれる前に神さま仏さまに、「こういう人生を歩みたいです」「こういう試練を乗り越えてきます」という人生計画を立て、神さま仏さまの許可を得られた人だけが、その人生計画を全うする為に必要な両親を自ら選んで生まれてくるのだというのです。そして家族、友達、自分の人生に関わる全ての人も、実は自分で選んでその人にお願いして目の前に現われてもらっているというのです。
つまり、自分の人生は自分の描いた通り、たとえ苦しい人生でもそれを通して自分の魂の向上の為に、そういう選択をしてこの世に出てきたというのです。

2022年、葉桜のころ

俄かには信じがたいと思う方が大半かと思いますが、現実に小学生以下の子供たちが語り始めているのです。
お経の中にも「願生」というのがあり、この世に目的を持って願って生まれてきたというお釈迦様の教えがあります。当にこの教えの正しさを子供たちが証明してくれています。

府中教会に咲く睡蓮


裏を返して申し上げれば、例えどんな人生を歩んでいようとも全く心配ない、自分の魂の向上のために必要あって生じている現象だということです。
経済、病気、人間関係の問題を抱えている方も、全て神さま仏さまと約束してきた通り、シナリオ通りに進みながら、安心して自分の人生を全うしていく事が大切なのかもしれません。

水の玉は無色でも、葉の上では緑に輝く


全て、神さま仏さまはお見通しという事なのだと思います。
今、苦しんでいる人は、そんな理不尽なと思うかもしれません。
親は何があっても子供を見放すことはありません。それ以上に、神さま仏さまは我が子である私たちを静かに温かく見守り、いつでも手を差しのべてくださっています。神さま仏さまを感じられる自分になっていれば、その理不尽さも受け入れる事ができるのではないでしょうか。
なぜなら神さま仏さまは、寛容さが大切と教えてくださり、全てを受け入れてくださっているからです。

府中教会の駐車場に桜色のハート


子は親を教化するといいます。子供たちから学ぶ事はたくさんあります。
ありがたい自分の人生を精一杯生きる。そして自分の魂を少しでも向上させ、神さま仏さまの御許に戻っていく。この世の事は夢のまた夢。儚い人生の時間を無駄には出来ません。あの世に戻った時に胸張って神さま仏さまに自分の人生を報告できる、人生楽しかったと言える自分になりたいとこの子供たちを通して教えて頂きました。