書物は、道を究めた方々の知恵や経験が集積されたものです。その一端に触れることで、未知なる世界を知り、見識が広がります。それは、いわば「心の食物」を摂ることにほかなりません。
(中略)
「読む時間がない」「ネットで十分」という人もいるかもしれません。しかし、心の栄養が欠乏しないように、毎日、わずかな時間でも、読書に親しむ習慣を身につけたいものです。
会長先生は『躍進』法話録(2020年10月)で、このようにご指導くださっています。
また、『佼成』の開祖さまご法話(1977年10月)「秋は実のある書を読む季節」では「旅する者が故郷を恋い慕うように、魂の奥へ奥へ、奥にあるなにものかへと、しきりに回帰するのがこの季節」としたうえで、読書を勧めています。
内への回帰の一つの現れとして、わたしどもの志向は読書へとおもむきます。それも、どっしりとした、読みごたえのある、永遠の生命を秘めた書籍へと、自然に手は伸びてゆきます。もしそうでない人がいたとしたら、気の毒ながら、その人は知的に行き止まりで、ちょうど実を結ばぬ植物のようなものだといっても、さしつかえはないでしょう。
10月13日は日蓮聖人の遠忌。
日蓮聖人の言葉に「法華経は色読せよ」とあります。色読するとは、からだで読むということ。からだで読むとは何か分からない人は、法華経を読んで感動したところがあったら、それを他の人に伝えてみるとよいそうです。「人に伝えるという積極的な行為をすれば、ただ受動的に読んだときと違って、その教えがひじょうにクッキリと自分の胸に刻み込まれる」と開祖さまはご指導くださっています。
10月4日は開祖さま入寂会、11月15日は開祖さま生誕会。この2ヶ月は開祖さまへの追慕讃歎、報恩感謝を深める月です。
開祖さまがのこされた数多くのご著書で、みなさんが感動したところをぜひ他の人に伝えてみませんか。
こちら、イチオシ開祖さまご著書アンケートへ皆さんの感動をお届けください。
(下の青い文字をタッチするとアンケートフォームが開きます。)