4/07/2023

花まつりにお祝いを

釈尊降誕会は、お釈迦様ご生誕の地ルンビニーの花園に肖り、「花まつり」とも言われます。

府中教会では4月8日降誕会からの三日間、花御堂を設置して、花まつりをお祝いします。

皆さまの灌仏(甘茶供養)をお待ちしております。



〈府中教会4月開放日〉

開放日の10時~11時30分に参拝いただけます。

4月8日(土)、9日(日)は15時まで、10日(月)は11時半まで灌仏いただけます。

開放日(参拝可)=白い欄






4/04/2023

あんきんの500字コラム01

少し変わっていて、少し読みたくなるコラム「あんきんの500字コラム」。いつまで続くか分からぬ不定期コラムですが、お付き合い頂けると有難いです。

最近、グチグチと不平不満を言う人と、「ありがとう」と喜びや感謝を言う人をよく見かける。

世の中の傾向は、大きく二つに分かれてきているのかもしれない。


小林正観 著「こころの宝島」という自己啓発本に、コップと水の例え話があった。

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例えば、コップに水が半分あるとします。「半分しかない」と思えば、不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句の対象になります。不愉快で不機嫌な現象になります。逆に、「半分も残っている」と思えば、嬉しく・楽しく・幸せな現象になります。喜びの対象になるのです。同じ現象を見ても、とり方によって全く異なります。200㏄のコップに100㏄の水が入っているということが、とりもなおさず「空」である、ということだったのではないでしょうか。それを、「半分しかない」と思うことが一つの「色」であり、「半分も残っている。嬉しい」と思うことも「色」だというふうに釈迦は唱えていたように思えるのです。

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愚痴を言うという選択。

感謝を伝えるという選択。


どちらを選択するかは、私にかかっている。

その選択の繰り返しが、私たちの人生である。


選択できるって、面白い。


出典:小林正観 こころの宝島 弘園社 1998年


4/02/2023

<楽曲作り>舞う花びらとメロディとスコア

作詞  吉沼啓二朗
作編曲 赤澤大輔
歌   ふちゅーむ

楽曲のタイトル、完成した音源は近日公開予定です。




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昨年、ひぐらしの鳴くころ、音楽家赤澤大輔さんの手引きのもと、青年リーダーによって動き出した楽曲作り。
この春、ほととぎすの声と舞い散る桜の花びらに祝福され完成しました。

ここで、これまでの楽曲作りの軌跡をまとめてみたいと思います。


▼楽曲作りのキセキplayback▼


完成した楽曲はこれからも様々な形で展開していきます。
府中教会の青年たちのみならず、こちらをご覧のみなさま全員が、この楽曲を紡いでいく大切な一人です。
一人ひとりが歩み続けるメロディはどんなハーモニーを奏でるでしょうか。
その奇跡のようなシーンを、引き続きホームページで紹介してまいります。


祝福のほととぎす(4月1日撮影)

3/31/2023

戦う理学療法士☆マサシ(最終話)


 帰宅して直ぐに廊下の隅々を入念にチェックし、キッチンのシンク下の戸棚を恐る恐る開けるマサシ。
  マンションの管理会社と建築業者が調査に訪れ、「奴ら」の侵入ルートである穴や隙間が見つかった後、それら全てを塞いでもらったあの日から一週間が過ぎようとしていた。
 
 それ以降、「奴ら」の姿を目にした事はない。しかし、長い戦いの中で習慣となっていたこの点検は今でも無意識に行っているのだ。
 習慣といえば、「奴ら」のおかげで身に付いた事がもう一つある。それは、毎日必ず掃除機 をかけるようになった事だ。これはいい習慣が身に付いたものだ、とマサシは思った。 


家族への感謝と気付き


 振り返れば、実家にいた頃は虫の心配などとは無縁で、掃除はいつも母がやってくれてい た。それだけではない。いつも洗濯済みの綺麗な服があり、仕事から帰ったら食事が用意され ていた。これまで、両親や家族にどれだけ支えられていたのだろう。マサシは思いを巡らせ、 家族への感謝の気持ちでいっぱいになった。 
 
 一人暮らしを始めたのは自立した大人になる事が目標の一つだった。理学療法士として生計 を立て、毎日自炊をし、洗濯も掃除もきちんとする。自分にできる事を一つでも増やしていきたかった。家事の大変さを初めて知った。同時に家を整える事の大切さにも気付けた。 
 
 一人暮らしを始めてからの様々な出来事が、自分のレベルを上げてくれたように感じ、自信に繋がった。何だか視野が広がったような気もする。


理学療法士として




 理学療法士として日々患者さんと関わる中で、どうすればこの方がより良い暮らしができる ようになるだろう、自分には何ができるのだろう、そんな事を考えながら仕事をするようにな っていた。 
 
 去年の自分よりも成長していたい!今そう思えるのは、両親や家族が支えてくれていたか ら、そして府中教会の皆さんに育てて頂いたから! 
 今日もマサシは、明るい笑顔で患者さんに語りかける。


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あとがき

 府中教会青年部の中心的存在であり、ムードメーカーのマサシ。
「明るく元気な優しい青年」。マサシと出会った時に私はそんな印象を抱いた。
 理学療法士になるため、努力を重ね、困難な時も仏さまの教えに沿い、サンガと共に歩んできたマサシの姿が思い出される。
 今回、この連載記事を書かせて頂いたお陰さまで、社会人となり、自立した今も、府中教会で学んだ多くの事を日常で活かしながら前進し続けるリアルなマサシの姿を見る事ができた。
 人さまのお役に立ちたい。今自分にできる事は何だろう。そんな思いで仕事に取り組む理学療法士としてのマサシがそこにいた。

青年部長 吉沼啓二朗