4月初旬、府中教会壮年部の14名が、新潟県十日町市・菅沼で立正佼成会の開祖庭野日敬の生誕の地で奉仕活動を行った。
この地は日本一を争う積雪量を誇る豪雪地帯であり、厳しい冬には「雪囲い」が家屋を守るために不可欠である。
過去10年以上にわたり、11月初旬になると「雪囲い」を主な奉仕活動として行ってきたが、2020年の「コロナ禍」発生以降は中止されていた。しかし、昨年からはコロナ禍も収まりつつあり、春先の「雪囲い」を外す奉仕活動へと変遷している。
今年は3月中、寒い日が続いたとのことで、道路以外の至る所でまだ雪が残っていた。
午前中の奉仕作業は昨年同様、雪囲い外しであった。
十分な経験を積み重ねてきた「雪囲い」から逆の作業である2度目の「雪囲い外し」となる。次の「雪囲い」の手順も考えながらの収納であった。
生誕地道場の地域には、2005年に復元された庭野開祖様ご生家とその傍らに建つ民家および、2軒の再生古民家の4軒があり、その1軒1軒の雪囲いを取り外す作業があり、生誕地道場の職員さんを含め総勢16名で分担して作業を行った。
雪囲い板は、サイズや板形状にそれぞれ個性があり、取り付ける時に、以前使用した場所と順番に合わせて用いると取り付け易いため、薄くなった符号の文字を書き直しておいた。
冬の始まりに使用する時のために整理して収納を行った。
午後は、ご生家とその傍らの民家、生誕地道場の階段を4、5人づつのグループに分かれ清掃を行った。
ご生家と民家の1階は、時々手入れを行っていたとのことだが、これまでは2階までは手が行き届かず煤や埃が溜まっていた。
また、民家は壁にキツツキが多くの穴を空けてしまい、そこから他の鳥や小動物が侵入、室内が荒れ放題であった。
長い年月手入れの届かなかった部分の清掃は大変であったが、屋根に葺かれた全ての葦に「願文」が書かれているのを目の当たりにして感動を覚えた。
夕食は、「フキノトウの天ぷら」や車麩・里芋・茸がたっぷり入った醤油仕立ての「菅沼汁」を頂きながら、これまでの菅沼での壮年奉仕の歴史や多くのエピソードを語った。