3/26/2023

≪Nオヤジのつぶやき≫ 言霊(コトダマ)から神さま仏さまを紐解く

 

 N(Natural) 自然にありのままで毎日を過ごしたいNオヤジのつぶやきコラムです。 

不定期便でゆるっとお届けしてまいります。 3年前の降誕会の写真と共にお楽しみください。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


神さま仏さまはどうして神さま仏さまという言霊なのでしょうか? オヤジの頭の中の世界を記しますので物語として読んで頂ければと思います。言葉によって神々が様々な現象を生んだ事は前回記載しました。まさに「示し申した」のが神さまです。神さま仏さまを言霊で紐解くと次のようになります。



「神さま」は火(カ)水(ミ)さまであり火と水のエネルギーを司どっています。また、火(ヒ)は霊(ヒ)の道に通じ、水(ミ)は身(ミ)に通じます。つまり霊的存在と肉体的存在が合わさったという事です。ヒが先に来ますので霊が主で身が従です。これを霊主体従といいます。神話に登場する神さまです。

仏さまは、にんべん(人)にム(無)です。人(ヒト)は霊止(ヒト)であり、霊的に覚醒しており、無から有を生じた存在(いのちの源)という事だと考えられます。

その神さま仏さまの遥か子孫が私たちという事です。ですから、神性、仏性を持っている神さま仏さまの子であり、皆が等しく仏性を持っていると、お釈迦様もお説きくださっているのです。



また、火(カ)炎は縦方向に燃えます。これは縦の霊線(いのちの根源に繋がる)、天・地、空間(次元)を表します。水(ミ)は横に流れます。これは横の霊線、過去・現在・未来の時間を表します。縦と横の霊線が合わさって神となり、時空間となります。

この事から、全てに遍満し無から有を生じさせ、時空間をも超越したいのちの根源であるのが神さま仏さまと言えます。すなわち如来寿量品の世界がまさに神さま仏さまそのものという事だと思います。



更に、縦の霊線と横の霊線 ━ を合わせたのが 十 、神道では十を神さまとして表します。キリストの御印は十字架で神さまを表します。仏教でも十方世界を仏の世界として表し、立正佼成会では本仏を時空間を越えた宇宙の全身として久遠実成の釈迦牟尼仏であると説いています。

 


遠い過去は霊主体従であったヒトは、いつしか神さま仏さまの世界を離れ、煩悩に苦しみ輪廻を繰り返す世界に埋没し、自分が神さま仏さまと繋がっている事を思い出せなくなってしまいました。すなわち、肉体が主でその内にある霊性、つまり神性・仏性が分からなくなってしまっています。これが体主霊従であり本来の姿が反転してしまった現在の姿です。

この為、私たちは人(霊止)になる(戻る)までには、まだ間がある存在である事から人間(凡夫)という言霊になっているのです。そしてこの人々を救おう(本来の姿に)と、お釈迦様やイエス様をはじめ、多くの偉人賢人が救いの御手を差しのべてくださってきたのです。

幸いにも私たちはご縁があって法華経を学ばせて頂き、神さま仏さまの世界を少し垣間見る事が出来ております。法華経には仏さまの崇高なる意志と本来あるべき姿に近づく為の道が記されています。このお経を読誦するだけでも言霊の力が発揮され、仏さまと繋がり、感じ、正しい道を歩んでいく事が出来るのです。

 


開経偈に「無上甚深微妙の法は百千萬劫にも遭遇たてまつる事難し。我今見聞し受持することを得たり。願わくば如来の第一義を解せん。」とあります。これは、「この尊く深遠な教えはまず出会うことが難しいが、開祖さまのお徳でこのご縁に触れる事ができました。是非ともこの教えを学び、実践して仏さまの世界に近づきます。」という宣言です。

人間として生を受ける事も、この法縁に触れる事も難しく、稀有なチャンスを掴んだこの一生、ありがたく生涯を全うし、この法を自身に重ね合わせて神さま仏さまに少しでも近づける人生を歩み、多くの方が、真の「人・霊止」「仏」を目指せたら「ありがたい」ですし、その道が如来寿量品の結びにある「毎に自ら是の念を作す。何を以てか衆生をして。無上道に入り。速やかに佛身を成就することを得せしめんと。」という「仏さまの本願のお心」に通じるものだと思います。


3/14/2023

【府中教会ボサツ☆メンバー紹介】人生の新たな門出にさしかかる佐々木由季

このたび2月15日にめでたく入籍された佐々木(旧姓真島)由季さん
新居への引っ越し、結婚式の準備のなかであるにもかかわらず、府中教会青年部のお役を続けたい気持ちがあるという。
この春27歳になる由季さんに、これまでの教会活動の歩みを聞いてみた。
(聞き手:佐藤)

お友達が結婚のお祝いをしてくれたそうです

────────────────────────

◆世界のニュースに心動かされて

──由季さんは大学で保育士の資格を取得したそうですが、子どもにかかわる仕事をしたいと思ったきっかけはなんですか?

児童虐待のニュースを見て、保育士や幼稚園の先生に関心をもちました。


──虐待のニュースが気になったのは、なにか子どもとかかわることがあったからですか?

かわいそうだなと思って、そういうニュースに弱くて・・・。
地球温暖化で絶滅しそうな動物の映像なども、心動かされます。
あと、立正佼成会でユニセフ募金に協力をしていたので、テレビで貧しい地域の子どもたちのことが報道されていると、両親が録画して、家族みんなで見ていました。


──ご両親がユニセフの活動に関心を持っていたのですね。ユニセフ募金は、街頭募金にも参加していましたか。

はい、幼稚園の頃から、街頭募金で立っていたと思います。


◆バトンをとおして得た自信

──少年部や学生部のころはどんな教会活動をしていましたか。

小学生のころからバトンをやっていて、中学生までは割と教会活動に出ていました。中・高校生のときは部活で吹奏楽をやっていて、高校は吹奏楽の強豪校へ入ったのでほぼ毎日朝から晩まで部活でした!


──高校時代は部活に熱中していたのですね。教会活動で印象に残っていることはなんですか?

大きくなってからのことより、小さい頃のほうが細かい記憶があります。
小学生のころ鼓笛フェスティバル(東京教区主催、普門館で開催)に参加したときのお泊りで、仲間とコーヒー牛乳の取り合いになりました。そうしたら、ユカリちゃん(現女子部長)やリエちゃんが「私のコーヒー牛乳あげるよ」と言ってくれました(笑)


──あはは、「コーヒー牛乳事件」ですか。仲間たちの優しい譲り合いが際立ちますね。

お泊りの記憶が印象に残っているのは、とにかく鼓笛フェスティバルが楽しみ過ぎて、それを生きがいにがんばっていたからだと思います。


──え? 小学生で鼓笛フェスティバルが生きがい? どうしてそんなに楽しかったのですか。

あの大きな舞台で照明を浴びてバトンをする機会なんて、鼓笛フェスティバルだからこそ。
だから、学校ではできないことをしているというステータスみたいなものがありました。
実は、バトンをするまで、引っ込み思案だったんです。


──引っ込み思案という自覚をもつには、どんな状況があったのですか。

教会のおばさんに声をかけられても返事ができず「おとなしい子」と言われていました。
でも、バトンをすることで自信がついて、目立つことが好きになり、「センターで踊りたい!」と思うようになりました。


──センター!? AKBのようなセンター争いはあったのですか?

バトンメンバーはみんな優しくて譲ってくれるから、センター争いはなかったです。私が一人で燃えていて、絶対センターで踊りたいとこだわっていました!


──バトンをとおして自信をつけた情熱が伝わってきますね。
実は今回、インタビューのお相手として由季さんを紹介してくれた吉沼青年部長から質問をいただいています。
女子部副部長を受けてからの今の心境。それから、学生部長をされたときのご苦労があったからこその菩薩としての思いがあるのではないかと思い、聞いてみたいとのことです。

女子部のお役に関しては、ユカリちゃんが女子部長として大変だろうなと思って。学生部長だったときに部長としての大変さを実感したから、仕事を辞めて時間があるし力になりたいという気持ちです。


◆学生部長としての頑張り、バングラ布教での眼差し

──学生部長はどんなふうに大変でしたか?

うーん…めっちゃバリバリ、気持ち悪いくらい(笑)頑張っていました。
2016年8月、学生部練成


──それはどんな頑張り?

学生部の勉強会「ホケスク」(法華経スクール)を開いていました。「ホケスク」は、増田真也さんから、学生部長の役と同時に引き継ぎました。
お手どりには週に一回ほど行って、東北の被災地の慰霊にも学生部で行きました。
2015年大学一年生のころ、東北被災地慰霊へ

──お手どりで印象に残っていることはありますか?

行事にお誘いするお手どりというよりも、仲間とのやりとりやお手どりに行く道中の話が楽しかったことを覚えています。


──学生部の部長としての苦労はなんだったでしょうか。

自分だけが頑張っていると思ってしまう時もありました。教会活動に参加する気になれないとか、そういう人の気持ちは社会人になって、とてもとても共感できるようになりました。今考えると、当時は自分だけが突っ走っていたなと思います。
大学生になり支教区の活動に出るようになって、もっと熱く頑張っている人たちとの出会いで自分も熱くなりました!
多摩支教区の学生部活動をとおしてできた友達は今でも一番の親友になっています!


──支教区の青年教務員とのかかわりも影響が大きいのでしょうか。

土信田さんとはバングラデシュに一緒に行きました。土信田さんとまたバングラに行きたいです!


──バングラ布教には、ほかの仲間たちにも行ってほしいと思いますか。

行ってほしいです!
バングラの人たちの眼差しのやさしさが忘れられないですね。


──こちらを見る眼差しということですか。

はい、通訳をとおさないと言葉はわかりませんが、その眼差しから、ご本尊ご安置のお役に来た私たちにとても感謝してくれていることが伝わってきました。
貧しい国と聞いていたけれど、人があったかくて、いいところだなと思いました。


──バングラにいつかまた行けるとよいですね。ほかに、どんな青年部活動をしてみたいですか。

お泊り会がしたいです。ホケスクなどで支部長さんたちが作ってくれた食事がおいしかったです!
ハッシュドビーフとかタコライスとか。


──お泊り会したいですね! そのときはぜひ協力してくださいね。

はい。引っ越しても府中教会には行けるので。


──もうすぐ引っ越しで親元を離れますが、ご両親のことはどんなふうに思っていますか。

子ども4人を育て、大学にも行かせてくれて、ほんとうにスゴイと尊敬しています。


──入籍して新居を構えて、これからどんな夫婦を目指していますか。

毎日楽しく、ずっと笑っていたいですし、大変なときも一緒に乗り越えられたらと思います。
私の仕事(児童養護施設の職員)が大変だったので、帰りの車の中で彼に電話して自宅に着くまでの20分ほどのあいだずっと話をきいてもらっていました。


──そんな優しい彼との結婚式を秋に予定しているそうですが、ほんとうに楽しみですね。
苦しい時期をパートナーと共に乗り越えて、いま幸せいっぱいの由季さんの菩薩人生にこれからも注目していきたいと思います。ありがとうございました。


両親、弟たちと草津にて

3/13/2023

苦滅の道は鬼滅の支援(WCRP トルコ・シリア地震 緊急支援募金のお願い)

 法華経は「苦滅の道」。

世界の人々の苦しみに思いを寄せることができる私たちでありたい。

2月に起きたトルコ・シリア地震で被災し、家族や生活の基盤を失ってしまった人々に、支援の輪を広げて参りたいと思います。


3月末まで2023年WCRP トルコ・シリア地震 緊急支援募金の募金箱を

教会道場に設置します。


学生部さんが描いたトルコ・シリアバージョンの炭治郎が待っています。

(イラストのどこかにトルコとシリアのモチーフが隠されています!)


鬼滅の募金箱に支援のお気持ちをお願いします。


募金箱のイラストを真心こめて丁寧に仕上げてくださいました。

≪Nオヤジのつぶやき≫ 言霊(コトダマ)を意識して幸せに

 N(Neutral)中道を意識して毎日を過ごしたいNオヤジのつぶやきコラムです。 

不定期便でゆるっとお届けしてまいります。 教会内の写真と共にお楽しみください。

--------------------------------------------------

府中教会の河津桜(3月13日撮影 花曇り)


日本は古来より「言霊の幸(さき)わう国」 と呼んでいました。 万葉集の柿本人麻呂の歌に 「敷島の大和の国は 言霊の幸はふ国ぞ ま幸くありこそ」 という歌があります。 これは 「この日本の国は、言葉が持つ力によって幸せになっている国です。これからも平安でありますように」という意味です。

日本神話の国生みでは伊弉諾尊と伊邪那美尊が言葉を掛け合って大地や神々を生みました。創世記にも「初めに言葉ありき 言葉は神であった」というように世界は言霊、言葉のエネルギーによって作られてきました。

言霊の持つ力は想像以上に物凄いパワーを秘めているといえます。(神話や経典は事実に基づいたものを比喩で表現したもの・・・とオヤジは考えています。)にも拘らず私達はこの事をあまり意識して生活していません。

もう一度言葉の大切さを考えてみたいと思います。

桜花散りかひくもれ老いらくの

お釈迦様の教えに八正道があり、その中の一つに「正語」があります。まさに正しい言葉を使う事を説かれています。言葉一つで人間関係の良し悪しが決まりますし、自分や周囲を幸せにするのも良い言葉が使えるかで変わります。現代では正しい日本語を使うのは中々難しいです。そこで、次のような前向きなあたたかい言葉を日常生活で意識して使う事をおすすめします。


「ありがとうございます」「うれしい」「楽しい」「元気」「素晴らしい」「幸せ」「許します」   このような言葉を発すると、気が付くと自分自身の心が穏やかになると同時に周囲を明るく幸せにします。自然に明るく、優しく、温かい人になっています。

また、同じような明るい言葉を発している人が寄ってくる為、人間関係は常に良好な状態を保ちます。人間関係が良好であれば良縁に恵まれ、自然とお金に困らなくなります。更に、明るい言葉は自分自身の細胞を活性化し、健康を維持できます。つまり、福禄寿すべてに良い影響を及ぼすのです。


逆に、不平不満、愚痴、文句等の言葉を発すると、気が付くと自分の心が暗くなり周囲をも不安にします。この事を懺悔経では「舌根は五種の。悪口の不善業を起す。」と教えて頂いています。また、お釈迦様のみ教えに因縁果報というのがあります。世の中の出来事は全て原因があり、ある条件が整って結果を生み、様々な影響を及ぼすという法則です。言葉もこの法則に従ってその通りの現象が生じます。


この法則から言える事は、善い言葉を発すると善因を作り、善いことを引き寄せ、幸せが舞い込みます。逆に、耳障りな言葉を発すると自分で悪因を作り、善くない事を自分で引き寄せてしまっているという事です。悩み苦しみは他者や環境に起因すると考えている人が多いようですが、そうではありません。自分自身の中に原因があり、それを見出す必要があります。特に自身の中にある思いや言葉に強く環境が作用します。何故なら意識するしないに関わらず、自身から発生する思いや言葉の波動に合った現象が生じ、その因縁に合わせて果報が生じるからです。つまり、波動に応じた共鳴現象が生じるという事です。


この事は、「自分が変われば相手が変わる」という教えに通じます。善因善果に繋げる為に、人間関係や健康で不具合があるようであれば、是非発する言葉を変えてみてください。言葉が変われば自分自身の中の思いも変わります。重い思いでは言葉も重苦しくなります。軽やかな明るい言葉を選びましょう。思いが軽くなり、自分が楽になります。そして周囲の人も笑顔になり、きっと人生が好転すると思います。是非お試し頂ければと思います。 

それで解決しない場合は、縁ある方に結んで頂きましょう。法の縁は偉大ですから。。。


Info
──────────────────

桜花散りかひくもれ老いらくの
来むといふなる道まがふかに
    在原業平(古今和歌集)

│桜の花よ、散り交ってあたり一面 │
│見えなくなるまで曇らせておくれ。│
│「老い」がやって来るという道が │
│紛れてしまうように。      │