3/13/2023

≪Nオヤジのつぶやき≫ 言霊(コトダマ)を意識して幸せに

 N(Neutral)中道を意識して毎日を過ごしたいNオヤジのつぶやきコラムです。 

不定期便でゆるっとお届けしてまいります。 教会内の写真と共にお楽しみください。

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府中教会の河津桜(3月13日撮影 花曇り)


日本は古来より「言霊の幸(さき)わう国」 と呼んでいました。 万葉集の柿本人麻呂の歌に 「敷島の大和の国は 言霊の幸はふ国ぞ ま幸くありこそ」 という歌があります。 これは 「この日本の国は、言葉が持つ力によって幸せになっている国です。これからも平安でありますように」という意味です。

日本神話の国生みでは伊弉諾尊と伊邪那美尊が言葉を掛け合って大地や神々を生みました。創世記にも「初めに言葉ありき 言葉は神であった」というように世界は言霊、言葉のエネルギーによって作られてきました。

言霊の持つ力は想像以上に物凄いパワーを秘めているといえます。(神話や経典は事実に基づいたものを比喩で表現したもの・・・とオヤジは考えています。)にも拘らず私達はこの事をあまり意識して生活していません。

もう一度言葉の大切さを考えてみたいと思います。

桜花散りかひくもれ老いらくの

お釈迦様の教えに八正道があり、その中の一つに「正語」があります。まさに正しい言葉を使う事を説かれています。言葉一つで人間関係の良し悪しが決まりますし、自分や周囲を幸せにするのも良い言葉が使えるかで変わります。現代では正しい日本語を使うのは中々難しいです。そこで、次のような前向きなあたたかい言葉を日常生活で意識して使う事をおすすめします。


「ありがとうございます」「うれしい」「楽しい」「元気」「素晴らしい」「幸せ」「許します」   このような言葉を発すると、気が付くと自分自身の心が穏やかになると同時に周囲を明るく幸せにします。自然に明るく、優しく、温かい人になっています。

また、同じような明るい言葉を発している人が寄ってくる為、人間関係は常に良好な状態を保ちます。人間関係が良好であれば良縁に恵まれ、自然とお金に困らなくなります。更に、明るい言葉は自分自身の細胞を活性化し、健康を維持できます。つまり、福禄寿すべてに良い影響を及ぼすのです。


逆に、不平不満、愚痴、文句等の言葉を発すると、気が付くと自分の心が暗くなり周囲をも不安にします。この事を懺悔経では「舌根は五種の。悪口の不善業を起す。」と教えて頂いています。また、お釈迦様のみ教えに因縁果報というのがあります。世の中の出来事は全て原因があり、ある条件が整って結果を生み、様々な影響を及ぼすという法則です。言葉もこの法則に従ってその通りの現象が生じます。


この法則から言える事は、善い言葉を発すると善因を作り、善いことを引き寄せ、幸せが舞い込みます。逆に、耳障りな言葉を発すると自分で悪因を作り、善くない事を自分で引き寄せてしまっているという事です。悩み苦しみは他者や環境に起因すると考えている人が多いようですが、そうではありません。自分自身の中に原因があり、それを見出す必要があります。特に自身の中にある思いや言葉に強く環境が作用します。何故なら意識するしないに関わらず、自身から発生する思いや言葉の波動に合った現象が生じ、その因縁に合わせて果報が生じるからです。つまり、波動に応じた共鳴現象が生じるという事です。


この事は、「自分が変われば相手が変わる」という教えに通じます。善因善果に繋げる為に、人間関係や健康で不具合があるようであれば、是非発する言葉を変えてみてください。言葉が変われば自分自身の中の思いも変わります。重い思いでは言葉も重苦しくなります。軽やかな明るい言葉を選びましょう。思いが軽くなり、自分が楽になります。そして周囲の人も笑顔になり、きっと人生が好転すると思います。是非お試し頂ければと思います。 

それで解決しない場合は、縁ある方に結んで頂きましょう。法の縁は偉大ですから。。。


Info
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桜花散りかひくもれ老いらくの
来むといふなる道まがふかに
    在原業平(古今和歌集)

│桜の花よ、散り交ってあたり一面 │
│見えなくなるまで曇らせておくれ。│
│「老い」がやって来るという道が │
│紛れてしまうように。      │

2/27/2023

<楽曲作り>桜咲くレコーディング

府中教会の河津桜が咲き始め、オリジナルソングのレコーディングはいよいよ本番を迎えました。

前回のテストレコーディングから早3週間。


つぼみがほころびはじめた河津桜


今回はコーラスに新メンバーが加入!


この背中はだれ?


ヨシヌマ青年部長と一緒に歌うのは……


フレッシュなメンバー!



新メンバーは、ショウタさん。

作曲、編曲の赤澤さんを囲んで、記念写真をパチリ。

これで、レコーディングが完了し、あとは赤澤さんの手によるミックスダウン、マスタリングを経て、いよいよリリースとなります。

MV制作も並行して進めておりますので、出演いただける青年部のみなさんは、ヨシヌマ部長、またはテヅカ部長にお知らせください。

発表は5月青年の日を予定しています。

お楽しみに!

買うなら食べろ 食べなきゃロス

 


月イチ開催のフードバンク府中による食料配布に、3回ほど参加させていただいた。
コロナ渦でアルバイト先を失った留学生も多く、配布食品で2週間を過ごすという。健気なやり繰りに感心しつつ、目の前で喜ぶ彼らの台所事情へと思考が続く。

ひるがえって、わが家のパントリー事情はどうなっているのか、引き出しの中身を全部出してみた。
春雨、わかめ、昆布、高野豆腐、買い溜めした出汁、鮭缶…沢山の食料品たち。健康にいいし、乾物は日持ちするし、災害時の備蓄用になるしと、たくさんの言い訳とともに眠っていた。
お店で買い物しているときの私は、「きょうの料理・やる気仮面」になっている。だが買い物を終え、家に帰ると、「今日はやめとこ仮面」に取って代わる。
せっかくわが家にやってきた食材は、「取りあえず、しまおう!」と引き出しへ押し込まれた。
これが食品ロスの始まりだ。

フードバンクの目的の一つは、フードロスを無くすことである。いつの間に帰ってきた「やる気仮面」が恥じ入るように「おつまみでも作ろう」と言う。ワカメと春雨とツナがキッチンへ運ばれていく。わが家のパントリーは、こうして食品ロスは免れた。
だが、まだ冷凍庫内記憶喪失救出作戦が控えている。

食品ロス発生の危機はさらに続く。
(杉山良江)

2/11/2023

マンガ『阿・吽』読書会に参加しました

府中の普賢寺のイベントをチェックしていて、マンガ『阿・吽』オンライン読書会を知りました。

『阿・吽』全14巻


ちょうどお正月に『阿・吽』全14巻をイッキ読みしたばかり。
空海と最澄の「救い」とは何かを探求していく生涯に、力をもらっていました。

読書会は、一般社団法人ダイアログ・ラーニングの井上真祈子さんの司会で、普賢寺の小野常寛住職長野にある長谷寺の岡澤慶澄住職が、最澄の天台宗と、空海の真言宗の信仰体験を解説。

さらに、書家の薛翔文さん身体教育家の林久仁則さん(NHK趣味どきっ!に出演)、教育系企業会社員の竹内新さんをゲストに多彩な視点で『阿・吽』の世界観が語られました。
Zoomの参加者は総勢43人。

チャット欄で自由に語り合える雰囲気でしたので、私も質問してみました。


◆最澄と徳一の「三一権実論争」

問い「なぜ最澄は徳一に対して、あれほど激昂したのでしょうか」


出典:『阿・吽』13巻「徳一菩薩」おかざき真里
徳一に激昂する最澄

マンガでは13巻、坂上田村麻呂の東征などを経て復興しつつある、純朴な会津の人たちが描かれます。

出典:『阿・吽』8巻(扉絵・坂上田村麻呂)おかざき真里
三春駒は坂上田村麻呂の伝説から生まれました。


出典:『阿・吽』13巻「徳一菩薩」おかざき真里
ジョウブツできなくても?

私は福島の出身ですが、会津にも磐城(いわき)の古寺名刹にも、徳一菩薩の布教の事績が残されています。

『阿・吽』では、最澄と烈しく論争するヒールとして描かれている法相宗の徳一。

「一人残らず救う」と誓願する最澄に対し、「荒涼とした現実にさえ己の分がある。己の役割を知らせてやるほうが生きる実感があろうというもの」と疑問を投げかける徳一。
一乗真実、三乗方便はまやかしで、三乗こそ真実と言う徳一の真意はいかに。

二人の激烈な論争は、すべてに仏性有りという思想に対する問答であり、仏教史上最大の対決です。

そのあいだで最澄を心配する空海の姿も、マンガでは印象的。


◆最澄も徳一も人々を導こうという思いは共有

小野住職が、最澄の「すべて救う」という願や、徳一が当時から東北の人々に慕われていたことなどを教えてくださいました。

参加者の中には、徳一開山のお寺のご住職もいらっしゃいました。

出典:『阿・吽』4巻「三車火宅」おかざき真里
「救い」は無限です!


「わかりきらないまま、わかろうとする…」
という小野住職の言葉も心に残りました。

両者が目指す方向は異なっていたとしても、言葉と論理を用いてそれぞれが思う正しい方向に赴こう、人々を導こうという思いは共有していたのではないか。
(『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』師茂樹)


「正しい」とは…。
最澄徳一の論争に、空海はどのような視線を向けていたのか。

最澄と空海の二項対立では見えない信仰世界が、徳一や坂上田村麻呂などを交えた群像劇のなかで、「救い、救われ」とは何かを読む者に問いかけます。

『阿・吽』読書会は続編がありそうです。
次回はぜひ、みなさんも参加してみてはいかがでしょうか。
(さとう)

Info
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次回の読書会は、普賢寺Facebookのイベント情報をチェック!

<参考資料>
マンガ『阿・吽』おかざき真里/小学館
『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』師茂樹/岩波新書

※マンガの引用は以下のルールに従いました。

(注5)引用における注意事項

 他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,すなわち引用を行う場合,一般的には,以下の事項に注意しなければなりません。

  • (1)他人の著作物を引用する必然性があること。
  • (2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
  • (3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
  • (4)出所の明示がなされていること。(第48条)