2/02/2023

≪Nオヤジのつぶやき≫レインボーチルドレン

 府中教会のNewcomerか、はたまたNeighborhoodのおじさんか、
2月15日涅槃会にあやかり、Nirvanaを目指すのか。
謎のNオヤジがつぶやくコラムです。

不定期便でゆるっとお届けしてまいります。
府中教会で撮影したNostalgiaな写真と共にお楽しみください。

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2022年早春、府中教会の河津桜


レインボーチルドレン

皆さまは「レインボーチルドレン」という言葉を聞いたことはありませんか?
レインボーチルドレンは生前の記憶をもつ子供たちの事をいいます。
この子供たちの事について医学、心理学、物理学の先生方が関心を寄せています。
人間とは何か、私たちは何処からきて、どこへ行くのか、誰もが知りたい内容について、子供たちが無意識に教えてくれるのだそうです。

2021年11月、府中教会玄関のガラスを磨く子どもたち


この子供たちに話を聞くと、全員が共通して話すことは、生まれる前に神さま仏さまに、「こういう人生を歩みたいです」「こういう試練を乗り越えてきます」という人生計画を立て、神さま仏さまの許可を得られた人だけが、その人生計画を全うする為に必要な両親を自ら選んで生まれてくるのだというのです。そして家族、友達、自分の人生に関わる全ての人も、実は自分で選んでその人にお願いして目の前に現われてもらっているというのです。
つまり、自分の人生は自分の描いた通り、たとえ苦しい人生でもそれを通して自分の魂の向上の為に、そういう選択をしてこの世に出てきたというのです。

2022年、葉桜のころ

俄かには信じがたいと思う方が大半かと思いますが、現実に小学生以下の子供たちが語り始めているのです。
お経の中にも「願生」というのがあり、この世に目的を持って願って生まれてきたというお釈迦様の教えがあります。当にこの教えの正しさを子供たちが証明してくれています。

府中教会に咲く睡蓮


裏を返して申し上げれば、例えどんな人生を歩んでいようとも全く心配ない、自分の魂の向上のために必要あって生じている現象だということです。
経済、病気、人間関係の問題を抱えている方も、全て神さま仏さまと約束してきた通り、シナリオ通りに進みながら、安心して自分の人生を全うしていく事が大切なのかもしれません。

水の玉は無色でも、葉の上では緑に輝く


全て、神さま仏さまはお見通しという事なのだと思います。
今、苦しんでいる人は、そんな理不尽なと思うかもしれません。
親は何があっても子供を見放すことはありません。それ以上に、神さま仏さまは我が子である私たちを静かに温かく見守り、いつでも手を差しのべてくださっています。神さま仏さまを感じられる自分になっていれば、その理不尽さも受け入れる事ができるのではないでしょうか。
なぜなら神さま仏さまは、寛容さが大切と教えてくださり、全てを受け入れてくださっているからです。

府中教会の駐車場に桜色のハート


子は親を教化するといいます。子供たちから学ぶ事はたくさんあります。
ありがたい自分の人生を精一杯生きる。そして自分の魂を少しでも向上させ、神さま仏さまの御許に戻っていく。この世の事は夢のまた夢。儚い人生の時間を無駄には出来ません。あの世に戻った時に胸張って神さま仏さまに自分の人生を報告できる、人生楽しかったと言える自分になりたいとこの子供たちを通して教えて頂きました。

2/01/2023

「他人事」を「自分のこと」に(2月会長法話より)

2月の節分明け、立春より四緑木星の年に入ります。
四緑は、活動・成長・信用・ネットワークの象意(九星がもつ事象の主だった意味)があります。
信用を得て、成長していくためには、誓願を言葉にしていくことが大切。
まわりの人たちに「ありがとう」を伝え、感謝のネットワークを広げていきたいですね。

▼2月会長法話の全文はこちらからどうぞ。

 「他人事」を「自分のこと」に
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今月は、会長先生がご法話で引用された、在原業平一休に注目して参ります。




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「慢心」や「おごり」に気づく
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ついに行く 道とはかねて
聞きしかど 昨日今日とは
思わざりしを
        在原業平

(いつか死の道を通ると聞いていたけれど、自分のこととして、これほど間近に迫ってくるとは思いもしなかったなあ)

平安時代の歌人、在原業平が詠んだ、自分の慢心を悔いて嘆くような辞世の句です。
そこに歌われているのは、これまで連続すると信じて疑わなかった過去・現在の時間と、未来の時間との断絶であると言われます。

老いも病も死ぬことも、それを自分のこととして受けとめるのはだれしもいやなものです。いつまでも、それらが他人事であってほしいと願うのが人情なのかもしれません。

在原業平(ありわらのなりひら)は、小野小町や遍昭などと並ぶ六歌仙の花形です。端正な容姿に恵まれ、皇統の血をつないで自由奔放な行動を示し、華麗なダンディズムを謳歌。二条后や伊勢斎宮との不敵な恋に生きたとされるなど、多情多感な色好みの代名詞として小町と匹敵する伝説を残しています。
『伊勢物語』の昔男のモデルでもあり、無用者を標榜した東下りの話は特に有名でです。(880年に56歳で亡くなっています。)

まだ若いと思って自由奔放に生きてきた者にとっては、身につまされるような思いになる歌です。

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真に健康な人生を
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2月15日は涅槃会です。
師の入滅を前にして号泣する阿難に、「阿難よ、泣くな。生じたものは必ず滅するのだ」と、釈尊は決然と真理を伝えられたといわれます。

生まれては 死ぬるなりけり
おしなべて 釈迦も達磨も
猫も杓子も
          一休

一休宗純(1394─1481)は、足利義満の時代から、応仁の乱を始め、戦国の時代を生きぬいて、単に仏教界のみならず、日本の思想的展開の上においても特殊な足跡を残した禅僧です。
父は北朝系の後小松天皇、母は南朝方の公家花山院某の娘と伝えられています。

川端康成が、ノーベル賞受賞した時の記念講演「美しい日本の私」において、明恵上人から始まって、西行・道元・良寛と話して来た後、一休の二度の自殺をとりあげています。
無心自在の極みの境地に遊び、一見いかにも親しみ易く見える一休が、「実はまことに俊厳深念な禅の僧であった」ことを説いています。さらに、彼が禅の戒律を超越し、当時の宗教の形骸化に反逆し、戦乱で崩壊した世道人心のなかに、「人間の実存、生命の本然の復活、確立を志した」ことに及び、有名な「仏界入り易く、魔界入り難し」の話に至っています。

人生に絶望し、二度の自殺未遂を経ながらも禅の境地を極め、満87歳の生涯を全うした一休の心情は深淵ですが、だからこそ、洒脱な言葉も私たちに響くのかもしれません。


真に健康な人生は、他人事(ひとごと)を自分のこととして、人の悲しみや苦しみを共に味わうところにあります。愛しみや思いやりの心をもつことで、菩薩行につながり、感謝と喜びで日々を送ることができます。

釈尊が「すべてのものごとは移り変わり、あらゆるものごとは縁によって起こる」という真理を説かれ、入滅を前に「自灯明・法灯明」を伝えられたことの意味を、在原業平や一休の歌に学び、深く受けとめて参りたいと思います。
合掌



受験生のがんばりを他人事ではなく自分のことにする青年部
(記念品の「芯の折れないシャープペン」と絵馬風メッセージカード)


Info
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参考文献
『コレクション日本歌人選 在原業平』中野方子/笠間書院
『一休ばなし集成』(財)禅文化研究所

(アイキャッチ写真)
『阿・吽』おかざき真里

真言密教を広めていく空海。
天台法華を苛烈に求めるあまり孤立さえ恐れない最澄。
天才二人の旅路の行く末は・・・。
全14巻、超オススメのマンガです。

(一休宗純ではなくてゴメンなさい。)


<2月 府中教会 開放日>
開放日の10001130に参拝いただけます。
参拝される際は、担当主任までお知らせください。
※感染拡大の状況により、急きょ閉館となる場合もあります。
開放日(参拝可)=白い欄


1/28/2023

新連載≪Nオヤジのつぶやき≫神さま仏さまを感じる

新連載≪Nオヤジのつぶやき≫がはじまりました。

Nextに向かい、Newとなって、Networkをつくる。
Natureパワーを発揮するNオヤジのつぶやきをお届けするコラムです。
不定期連載でゆるっとお届けしてまいります。
府中教会で撮影したNewsな写真と共にお楽しみください。
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神さま仏さまを感じる

皆さまは神さま仏さまを感じた事はありますか?
神さま仏さまの恵みは本当に全ての人に平等に注がれているのです。
ただ、私たちは日ごろそれを中々感じられずにいて不平不満を漏らしていませんか?
こんな風に考えたら身近に感じられるのではないでしょうか。
私たちは自然の一部なので、自然に例えてみます。

府中教会3階から多摩川方面をのぞむ
(1月の或る日没)

太陽が神さま仏さま。地球が自分です。
地球は太陽の恵みを受けていますよね。太陽はそのままで明るくて暖かいと思っていませんか?
それは間違いです。なぜ?
宇宙空間は真っ暗で暖かくはありません。ではなぜ太陽が明るく、暖かく感じられるか。それは地球に大気(空気)があるからです。大気に反射して光と熱がでて明るく、暖かくなります。
この大気(空気)に相当するものが感謝の心です。

府中教会3階から多摩川方面をのぞむ
(1月の或る日没その2)

感謝の心が生じるとエネルギーに変換され全ての恵みに通ずるのです。
つまり、幸せを感じられるのです。それが本当の神さま仏さまの光明なのです。
様々な人や物、神仏のお陰様で生かされていると気づき感謝できた時こそ、本当の光に包まれるのです。
府中教会の正門掲示板


しかし日ごろ空気がある事、それによって生かされている事を意識している人はいません。
一番身近にあって一番大切なものなのに、中々そこに気持ちがいきません。
それは当たり前で見えないからです。

2022年1月7日、雪の府中教会

草木に例えれば、一番肝心な根っこは土の中で見えません。見えない部分と繋がり、そこから栄養を吸収しなければ、今、花や実がついていても、枯れてしまいます。
人間がその大切な部分と繋がる為に一番必要なのは、感謝の心、「ありがとうございます」の気持ちです。

2022年秋、府中教会壮年による清掃奉仕

感謝の心は自分自身を、明るく、優しく、温かい気持ちにします。同様に周囲をもです。
神仏に願い事をして叶ったから感謝するでは、神仏と取引をしていることになります。
それでも神さま仏さまは慈悲深いですので私たちを暖かく見守ってくれています。
本当にありがたいです。

府中教会玄関の寄せ植え


しかし、それに甘えてばかりではいけません。
なぜなら、感謝もエネルギーの表れなので作用反作用の法則が働くからです。
理屈なしに日ごろから全てに感謝するのが、本当の感謝です。
私たちは、生かされて生きている。そのことを思いつつ、まずは身近な人に感謝の言葉
「ありがとうございます」を伝えてみてはいかがでしょうか。
きっと、穏やかな心境になり、神さま仏さまを自分の中で感じることができると思います。

富士山と多摩川と京王線

1/24/2023

戦う理学療法士☆マサシ(第3話)

府中教会の人気者、マサシさんの理学療法士としての日々を追う連載記事です。

応援よろしくお願いします。

第2話はこちら


「プルルル…プルルル…」マサシの耳元で電話のコール音が鳴る。

 先日のふちゅーむで『蠢く奴ら』との戦いを打ち明け、仲間から応援とアドバイスを受けたマサシは部屋の管理会社へ電話をかけることにした。

 

 管理会社にはこれまでも何度か話をしていたのだが、解決には至っていなかった。自費で害虫駆除の業者に来てもらったり、管理会社の提案通り殺虫剤を使用してみたりしたが、一向に効果はなく半ば諦めかけていた。しかし、それでも再び管理会社にかけあってみることにしたのは、仲間との語り合いで勇気を得て、「もう一度誠心誠意相談してみよう!」そう思えたからである。

 

 担当者が電話口にでると、マサシはこれまでの経緯をもう一度丁寧に伝え、自分にできることは全て試してみたが、『奴ら』がいなくなる気配がない事、精神的にも辛い日々が続いているという現状をありのままに真剣に相談してみた。

 すると、担当者の対応はこれまでとは少し違っていた。マサシの切実な訴えが担当者の心を動かしたのか、ようやく管理会社が重い腰を上げ、調査に来てくれることになったのである。





 数日後、管理会社の担当者が建築業者らしき人物を連れてマサシの部屋へやってきた。早速マサシは『奴ら』が頻繁に出没するキッチンや洗面所へと案内し、調査を依頼した。

 壁や巾木、床の一部が次々と剥がされていく。次の瞬間、マサシは目を丸くした。そこに現れたのはいくつもの大きな穴であった。覗き込むと床下が丸見えだ。


『奴ら』の侵入ルートが判明したのである。

 管理会社の担当者と業者が何やら相談している。「これでようやく『奴ら』から解放されるかもしれない」

 マサシの心に一筋の希望の光が差し込んだ…



続きは第4話へ。

負けるなマサシ、戦え理学療法士マサシ

(つづく)