今年一年、会長先生より『佼成』にて六波羅蜜の教えについてご指導いただいてまいりました。六つの徳目はどれも、欲や怒りや執着心などの煩悩と表裏一体の実践で、そこには自己中心の心を菩薩のはたらきへと転ずるキーワード、「利他」が見え隠れしていました。
私たちは日ごろから、この「利他」の思いや願いを口にしていると教えていただきます。それは読経供養です。
「願わくはこの功徳を以て 普く一切に及ぼし
我等と衆生と 皆共に仏道を成ぜん」
また、仏・法・僧への帰依とともに
「当に願わくは衆生と共に」と朝夕に誓います。
そして会長先生は次のように私たちを励ましてくださいます。
一人の力ではどうしようもない現実があるとしても、私たち一人ひとりがどう生きるかを模索し、身近でできることにとりくむひたむきな思いが、仏の大きなはたらきと一つになることを私は信じています。
日々「衆生と共に」と願い、「利他」の実践をお誓して、お互いさま明るく元気に新年を迎えたいものです。
来年もよろしくお願いいたします。合掌
会長法話全文はこちら