1/10/2023

【府中教会ボサツ☆メンバー紹介】NO MUSIC,NO LIFE.山原利公&里予夫妻

 府中教会にオシドリ夫婦は多けれど、この二人ほど楽しげで周りを明るくするコンビはいないだろう。

いつのお写真でしょうか…


令和5年会長先生 年頭法話のヘッドラインは、
▶身を修め、家庭を斉えることなしに国の平和、世界の平和はあり得ない
▶皆共に、日々感謝の心で目覚めて元気で生き生きと精進していこう

名コピー「NO MUSIC,NO LIFE.」に肖るなら、山原夫妻が体現するのは「NO 斉家,NO 平和.」。
年頭法話で示された要訣でもある。

府中教会では、壮年支部副部長の山原利公(としまさ)さん地区主任の里予(りよ)さん
夫婦共にお役をされているお二人に、これまで歩まれてきた信仰や夫婦仲良しの秘訣などを聞いてみた。
(聞き手:佐藤)
────────────────────────
◆供養がつないだ縁

──里予さんは府中教会で様々な役を歴任されましたね。

里予 はい、女子支部部長、教会女子部長、地区主任、教務員、婦人部長、青年部長。そして、今、主任と教務員をしています。
お役のおかげさまで様々な経験ができました。苦手な事が少なくなり、人が好きになりました。
先日、教務員仲間と話をしていて「私たちってちょっと端っこにいる人のそばに近寄っていく習性があるよね。仏性を探しにいっちゃう」と。だから楽しいですね。

──仏性探しが楽しいと。

里予 怒りや反発の言葉の裏側には、仏性がうずいていると教えてもらったことがあります。
そのような人に信頼してもらえる自分になれるよう、話しかける努力をすると、新しい関係が生まれることが嬉しいです。信頼してもらえるよう心をニュートラルにできるのは、主任や婦人部長のお役をしてからだと思います。

──それまでは心が平らではなく、もっと感情を出していたこともあったのですか。

里予 婦人部長のときも感情を出していましたね(笑)

──そんな里予さんが、激しい感情を出していたころも知っている利公さん。
ぜひ、お二人のおなれそめを教えていただけますか。

利公 はじめは大橋壮年部長(里予さんの兄)と友達だったからですかね。奥さんとは8歳違うのですが、高校生のころから見かけてました。
話すようになったのは、うちの母親の四十九日に奥さんが来てくれてからですね。

──お母様がつないだご縁なのですね。

利公 母親が亡くなる少し前に、酒に溺れる父のもとで苦労した事や、精一杯真面目に信仰してきた母がガンになった事で苛立つ私に「だれも恨んじゃいけないよ」と言っていました。そんなには長く生きられないなら、母親の願いに沿ってみようと思いました。佼成会を否定すると母親を否定することになるので、母親の信仰を自分も精一杯やってみようと。実際、余命三カ月のところ一年間生きて、そのあいだ、少しでも親孝行ができたし。
奥さんとは府中教会のサイパン慰霊参拝で一緒だったことがきっかけですね。自分が素のままでいられる人だったからです。

──一緒にいると居心地がよかったのですね。

利公 ただ、あのころはこちらに合わせてくれてたのね、と最近はわかってきました。思っていることは言ってくれないと分からない。やってほしいこと、やってほしくないことは言葉にして伝えてほしいのですが、奥さんは気遣いの凄い人なので、言わないことがある。だから、だいたい年末ごろには爆発してしまう。突然の爆発に驚いて、こちらの言葉が強くなると黙ってしまうし・・・こういうことも言わないほうがいいかな。

里予 言っていいですよ(笑)


◆放っておけない人たちがいる

──お二人の話を聞いていると、お互いが理解し合っているように思えます。
お二人で話していて楽しいことはなんですか。

里予 しょうもない笑いが好きですね。そうそう、主人は、器用に生きられない人を放っておけないんですよ。

──放っておけない人、今まわりにいますか。

利公 たくさんいますよ!
福祉施設の職員として
発達障害など方の就労支援をしているので。障害があるなしにかかわらず組織的な動きができない人の話をよく聞くと、そうをせざるを得ない理由がわかります持って生まれた過剰に敏感な個性、または過剰に鈍感な個性が多く、どちらも「普通」と言われる人から疎まれてしまう、その
理由がある。それを探してみると、なるほどねと思うことがあるんですよ。

里予 主人は、相手がもっとも相応しい場所で仕事ができるよう、損得抜きに心を砕いて支援しているところがすごいなと思って、話を聞いています。

──そういった利公さんの人間理解のようなものは、お母様の影響もあるのでしょうか。

利公 それもありますが、父親がアルコール依存症という障害者で、当事者家族でしたから。自分が中学生の頃から、酔って「金がなければ意味がない」と呟く父親に「人として一番大切なのは思いやりだ。一人で重ければ、二人で背負えばいいじゃないか」と人生を説いていましたね。母親は、そんな私には信仰的なことが合っていると感じて、佼成会での活動をすすめてくれたように思います。アルコール依存症の家族をもつと経済的にも大変でしたが、バンドの音楽活動は両親も否定しませんでした。


◆音楽と共に、万年青年の心で

──音楽で食べていこうと思ったことがあるのですか。

利公 いまだにありますよ!
仲間もいるし、披露の場もあります。今年からはオリジナル曲のバンド活動も再開します。

Man on the silver mountain by Rock道


──佼成会のメンバーが社会で活躍したり、外の世界につながって広く楽しんでいる様子も、ホームページをご覧のみなさんに知ってほしいですね。

利公 そうですね。偉ぶることをしたくないので、万年ド素人、万年青年だと思ってます。

──府中教会でもバンドの結成して披露したことがあると、大澤主任さん(前回のボサツ☆メンバー紹介)から聞きました。

里予 「アフリカへ毛布を送る運動」などを広めるために、バンド演奏で盛り上げましたね。
左:大澤一惠さん、中央:里予さん、右:利公さん

利公 府中教会の駐車場や、府中公園で演奏しました。
あの時代の特徴でしょうけど、リアルで集って、先輩幹部や仲間に人生のいろいろな解決方法を教えてもらう機会になりましたね。いまならネットで調べればわかることも、あの頃は会って教えてもらわなければわからないので、教会に行ったのだろうと思います。

──それは、府中教会のこれからの活動のあり方につながる話ですね。
たくさんの人がお祭のように集っていた時代から、今は信仰活動が変化つつありますが、インターネットでつながっているようでも孤独になる人もいます。リアルな出会いではなく、バーチャルに傾く現状はどう思いますか。

利公 使い分けだと思います。
LINEの文章では伝わりにくいことは会ったほうが分かりますし、バーチャルに疲れてくると、また集うようになりますよ。

里予 ここ何年か会っていなかった府中教会の仲間のことが気になっていたのですが、最近たまたま会うことができたんです。おかげで心情を分かち合うことができました。会うことによって深まる対話があると気づきました。
ただ、コロナの前は集うことに力を注ぎ過ぎて、疲れてしまうことがあったかもしれません。

──会うことで深まる関係づくりは大切ですが、会わなくてもできることの知恵も必要なんですね。
利公さんが昨年末に壮年支部副部長を受けられましたが、お役に対する今のお気持ちはいかがですか。

利公 支部の壮年さんが活躍できる機会を増やしたいという思いはずっとありました。支部部長さん、支部の壮年さんたちの支えになれる役だと思っています。

──ぜひ、これからも支部壮年サンガを盛り立ててください。
子どもの頃から様々なご苦労を引き受けてこられた利公さんですが、現在、父親として大学生と高校生のお子さんの成長を見守っておられると思います。ぜひお子さん方への思いをお聞かせください。

利公 一言では言い表せない程、私を幸せにしてくれてありがとう!

──里予さんもお願いします。

里予 私たちのところに生まれてきてくれてありがとう。出会いを楽しんで豊かな人生を!

──メッセージを受け取られたお子さん方の感想をきいてみたいですね。
では、出会いと対話のなかで相手への理解を深めているお二人のご活躍に、これからも期待しています。
ありがとうございました。
二人で何度もメロイックサインの練習(ふだんはしないとのこと)
※正しくは人差し指も立てるそうです。

info
──────────────────────────
アフリカへ毛布を送る運動
※昨年2022年が運動の最終年でした。

これまでの38年間の取り組みで400万枚を超える毛布をアフリカへおくることができました。貧困や自然災害、紛争、HIV/エイズなどさまざまな問題で困難な状況にある人たちに直接的な支援をしてきました。
ボランティアとして人材を迎え入れて“人づくり”を行いながら運動を推進してきたことも大きな成果です。

1/01/2023

「健康は最高の利得」1月会長法話より

新年あけましておめでとうございます。
令和5年も、府中教会ホームページをお楽しみいただけましたら幸いです。



▼本年はじめの会長法話
 全文はこちらからどうぞ。
会長先生の前段のキーワードを受けた論旨の展開、
各ポイントを二つか三つに分岐させた文脈を
図解にしてみました。

────────────────
私たちはいつでも「元気」
────────────────

      ┏ 本(もと)
元日の「元」╋ はじめ
      ┗ 全体
 ↓
年のはじめに向こう一年の歩みを思い、
計を定めて心の土台を築く

<会長先生の今年の「計」>

みんなが「元気」な一年をすごせるよう工夫

「気」は万物生成の
 根源をなすもの  ┓ 私たちは
          ┣ 本質的に元気な存在で
天行は健なり(易経)┛ 健やか

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
 もともともっている
 「生のエネルギー」のはたらきを
 損なうようなことをしないで
 健康で元気に生きることが大切

┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

────────────────
菩薩行は健康行
────────────────

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  健康は最高の利得(法句経)
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
そのあとにつづけて釈尊がおっしゃるには・・・
┏ ①満足は最上の宝であり
┣ ②信頼は最高の知己であり
┗ ③ニルヴァーナ(貪瞋痴を滅した境地)
  は最上の楽しみである

上の三つに対応して、
健やかで、安らかなな身心を
与えられていることを十全に生かすための
大切なことは、
┏ ①足ることを知る
┣ ②まわりの人と仲よく
┗ ③欲や怒りや自己中心の心に
  ふりまわされないこと

だれでも
病気になったり老いたりするのは自然
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
→患わないことや体の機能に支障がないこと
 だけが健康ではない
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
 生かされていることに感謝し
 調和のなかで
 安心して生きられることが
 人間にとって最高の利得

┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
→すなわち真の健康
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
会長先生がおっしゃる
私たちにとっての健康状態
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
 自分が生きていることによって
 世の中の悲しみが少しでもなくなり
 世の中の幸せが少しでも多くなる
 ようにと念じて生きること

┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
それを現実にあてはめると
 ↓
六波羅蜜の┏ 日々の大切な精進
  菩薩行┫  
     ┗「健康行」
      ┣ 自分本来の元気を活性化
      ┗ 人さまにも元気を与える
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
   「康福(こうふく)
 世界じゅうの人びとの
 心康(やす)らかで健やかな日々と
 福(さいわい)を願って
 私たちの「元気」を大いに
 はたらかせましょう。
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛


みなさんの一年の計はなんでしょうか。

私は、府中教会のみなさん、地域のみなさんが元気ですごせるよう、工夫をさせていただきます。
それには、たくさんの様々な声を聴いて、対話してまいりたいです。
本年もよろしくお願いします。合掌
(佐藤)

info
────────────────────
<1月 府中教会 開放日>
開放日の10001130に参拝いただけます。
参拝される際は、担当主任までお知らせください。
※感染拡大の状況により、急きょ閉館となる場合もあります。
開放日(参拝可)=白い欄



12/19/2022

「フードバンク府中」とつながる一食地域貢献PJ

「一食(いちじき)地域貢献 プロジェクト」では、地域社会のさまざまな課題に目を向けて、困難な状況に直面している人々に寄り添い支えていこうとする志を持った団体に支援をすることを主眼としています。
────────────────────
12月18日、令和4年一食地域貢献プロジェクト贈呈式が行われました。
寄付金の贈呈先は昨年に引き続き、フードバンク府中に決定。目録贈呈と、照井代表の挨拶をいただきました。




フードバンク府中 照井代表よりご挨拶

この日の午後、府中公園で食料配布があるとうかがい、さっそく壮年部長たちが駆け付け、食料をお届けしました。


府中公園での食品配布と相談会
フードバンク府中の活動はこちら。
活動報告 - フードバンク府中

これからも地域とつながる府中教会として、ご縁を紡いでまいりたいです。

info
────────────────────
▼フードバンク府中

▼一食を捧げる運動
一食を捧げる運動とは

12/18/2022

【府中教会ボサツ☆メンバー紹介】法華経全品の学びでメタモルフォーゼ・大澤一惠

令和4年に変容した人といえば、この人!
地区主任の大澤一惠さん
今年「菩薩を育てる菩薩の自覚を得る」ための会員教育Ⅲを受講して、法華経全品を学んだ。
文書布教主任、少年部副部長、婦人少年部支部部長と府中教会で役を積み重ね、地区主任は7年目の中堅として活躍中。
そんな大澤さんに、これまでの府中教会での歩みと、会員教育Ⅲの学びを経た今の気持ちを聞いてみた。
(聞き手:佐藤)
────────────────────────
マスクの下が気になる

◆祖母を喜ばす信仰から、自分が楽しむ信仰へ

──府中教会との縁はなんですか。

小学生の頃から、母の勧めでガールスカウトに入ったり、コーラスに参加したりしてました。
教会に行っているという感じではなくて、ガールスカウトが終わってからはしばらく離れてました。

──では再び教会活動に出るようになったのは。

大学時代の学生部活動を経て、東京教区の青年幹部教育に出させてもらったことですが、実は……イヤでイヤでしょうがなかったんです。

──え? なぜですか。

祖母が「一生のお願いだから!」と言うので、祖母が喜ぶならと、奉献の役などに出ました。でも教育は参加しても、引き気味でした。

──そうなんですか。なのに参加していたのですね。

積極的に教育や活動に参加したいという感じじゃなく、重い足取りで行ってました。
一緒に教育を受けた仲間たちと、
青梅練成(東京青梅市の山中にある青梅練成道場での研修会)にも学生部リーダーとして参加しましたが…
それでも、まだ引いていました。

──学生部時代はずっと引いてたと。活動が楽しいと思えた転機は何ですか。

結婚して婦人部になってからは、子どもを連れて仲間たちと一緒にいろいろな話をしたことでしょうね。

娘の卒業式、三人の娘の母としての顔。


──婦人部が楽しいと思ったのは仲間とのどんなふれあいですか

気持ちが分かり合えていろんな話ができた仲間とは、今も一緒に地区主任をしています。
あの頃「きずな」という府中教会の月刊紙を婦人部たちで編集していました。そこでの仲間とのやりとりが楽しかったですね。

──結婚生活や子育ての体験を共感し合える仲間の存在は大きいのでしょうね

お茶会をしたりヨガをしたり、私より若い世代の婦人部は楽しい活動を工夫していた時期もありましたね。

◆主任としての覚悟、菩薩を育てる会員教育Ⅲへ

──主任を受けたことができたのはなぜですか。

当時の教務部長さんの声かけの印象が強烈でした!
主任と支部教務員の役を同時に受けたのです。

──えー!? 二つの役を一緒に。

はい、地区主任だけより、支部教務員として教務員仲間と話ができたほうが楽しいわよと。

──声をかけてもらって、どう思いましたか。

とうとう来たかと。

──では、予感していたと。

断る理由がないので、お役の話が来たら受けようと思っていました。ただ、自分が主任のお役とはそのときは思っていませんでした。いろいろなお役をさせていただき、関わっていただいた方がいるおかげで今の私があることに感謝しています

──秘めた覚悟があったのですね。
今年、会員教育Ⅲの学びを経て、どんな主任でありたいと思いますか。

まずは組長さんたちに頼ってもらえるように、話しやすい主任になりたいですね。
でも、まだまだ先輩主任さんに頼ってしまいます。先輩たちは
一から、精一杯教えてくださるので本当に有り難い存在です。ついそこに甘えてしまうので、自立していかないと。これからは、地区の会員さんにこまやかにお声かけして、自ら手をとっていきたいです。

──主任にもいろいろな先輩たちのモデル、タイプがありますが、大澤さんは「仕事を持つ主任」の一つのモデルかと思っています。

仕事をもって社会に出てよかったと思います。外で仕事をするということは、甘えがきかないので厳しいです。でも時間のやりくりが大変と思って逃げていては、社会では通用しないと思っています。

──主任としての学びがお仕事で活かされ、またお仕事の厳しさを乗り越えて、主任としても地区のみなさんに真心を尽くせるのですね。

はい、これからもまわりの人に話をしてもらえることを目指して、手をとっていきたいです。

──会員教育Ⅲの受講をとおしての大澤さんの学びは「相手に話をしてもらえるようになる」「相手を理解し、
添っていくこと」がキーワードでしたね。一皮も二皮もむけて、さらにまわりの人たちに寄り添うことができる大澤さんに。おばあちゃんの「一生のお願い」を、今は菩薩として引き受けている力強さを感じました。ありがとうございました。

大澤家の四女、はなちゃん。癒やし系。


info
──────────────────────────
「会員教育」についてはこちらから
習学ガイド(しゅうがくガイド)
会員教育Ⅰはどなたでも参加できます。
参加者全員がオンライン会議システムZoomで会員教育Ⅰを受講できるようになりました。

青梅練成道場(おうめれんせいどうじょう)
青梅練成道場は、立正佼成会会員の研修施設として1966(昭和41)年に開設されて以来、世界平和に貢献できる人材、特に次世代を担う青少年育成の場として、歩みを続けております。