11/27/2022

戦う理学療法士☆マサシ(第2話)

府中教会の人気者、マサシさんの理学療法士としての日々を追う新連載がスタート。
応援よろしくお願いします。





第2話「蠢く奴ら」


「うわっ」
 マサシは思わず声を上げた。
 
 引っ越したばかりのキッチンで荷物の整理をしていた時の事だ。黒い粉のような物が落ちている、と気になり近くに寄ってみると、その黒い粉のような物がモゾモゾと動いているではないか!!虫だ!それも大量に!

 新築物件の綺麗でおしゃれな内装とは似つかわしくない光景にマサシは困惑しながらも慌てて虫の大群を掃除機で吸いとった。どこから入ってきたのか、などと考えながら整理を終え眠りについた。

 次の日、仕事を終え夢の城へと帰宅したマサシは愕然とした。昨日と同じ場所にまた奴らがいたのだ!それどころか、よくよく見渡すと玄関や廊下の至る所に奴らが蠢いているではないか!パニックになったマサシは『害虫駆除』とスマホで検索し、業者にきてもらった。高くついたが大事な城を守りたかったのだ…

 数日後、慣れた手つきで掃除機をかけているマサシ。
 
 そう、奴らが再び現れていた。疲れきったマサシは『ふちゅーむ』で奴らの事を話した。青年部の仲間は驚きながらもマサシの奮闘を讃え、今後の対策を真剣に一緒に考えてくれた。

 一人じゃない。マサシはそう強く感じ、仲間の存在が心強く、とても温かく感じた。

 仲間との語り合いで勇気を得たマサシはある決断をした!

続きは第3話へ。
負けるなマサシ、戦え理学療法士マサシ
(つづく)

11/25/2022

フードバンク府中へ食品を寄付しました

DONATION
IN
MOTION


フードバンク府中へ食品を寄付しました。
ご協力くださいましたみなさま、ありがとうございました。

月末の土日(予定)に学生向けの食料支援を行っているそうで、今回お届けした食品もこの週末にお役立ていただけるとうかがいました。
バイトが制限されたり、仕送りが途絶えたり、明日食べるものに困る学生さんもいらっしゃるそうです。

学生にはすぐに食べられる食品が喜ばれるとのこと。カップ麺、レトルト、お菓子・・・

フードバンク府中は、3年前に社会福祉協議会を通してご紹介いただき、一食を捧げる運動の「一食地域貢献プロジェクト」にて支援しております。

一食地域貢献プロジェクトは、地元府中市のNPOなどへの寄付をとおして、社会の課題を身近に感じ、いっそうの一食運動の輪をひろげていくとりくみです。

これからもみなさまの真心をいただき、必要なところへお届けしてまいります。
合掌


info
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▼フードバンク府中とは
一食を捧げる運動とは | 一食を捧げる運動 (ichijiki.org)
「一食を捧げる運動」とは“いつでも、どこでも、誰にでも、いつまでも”できるわかちあい運動です。

11/01/2022

「みんなの幸せを願う心 ── 智慧②」11月会長法話より

むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、
おもしろいことをまじめに…
(作家・井上ひさし)


今月号は会長先生が、「仏教思想ほど『やさしく、ふかく、おもろしろく』伝えることが難しいものはないかもしれません」と前置きをしたうえで、「空(くう)」をわかりやすく伝える先達の言葉をご紹介くださっています。

「『空』とは『無』とは違って、ないのではなくて、そこに存在はするが『性格づけ』されていない」ことを意味する。
(著述家・小林正観)
▶幸せな現象や不幸な現象があるわけではなく、「そう思う心があるだけ」ということ。
だから、現象に性格づけなどせず受け容れてしまったほうが楽に生きられますよ。

「この宇宙に存在するもので、なくていいものは一つもない」
それは「空」と同じ見方。

(仏教思想家・ひろさちや)
▶しなくてもいい無用な差別と、必要な区別の違いを判断できる智慧をもつ。
そのうえで、すべてのものに仏のいのちが宿っていると見る見方。

なにごとも自分勝手に考えないで、人に対しても、ものごとに対しても、そのあるがままを尊重しながら考えをまとめ、判断する、そういう智慧が私たちにはある。

「自分の幸せを願うなら、まず自分のまわりの人や世の中の安穏を祈りなさい」
(日蓮聖人)
智慧を含む六波羅蜜の教えも、慈悲のはたらきを六つに分けたもの。
すべては人さまを思う利他の実践に結ばれます。

今月は智慧の眼でものごとを見きわめ、慈悲の心からの、利他の道を歩んでまいりましょう。
合掌

▼会長法話全文はこちら

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冒頭の井上ひさし氏の文章にはその後がある。
以下、ひさし氏の三女で、劇団こまつ座を引き継いだ井上麻矢さんの著書より引用。
「まじめなことをだらしなく、だらしないことをまっすぐに、まっすぐなことをひかえめに、ひかえめなことをわくわくと、わくわくすることをさりげなく、さりげないことをはっきりと」と続いているのだ。常に裏と表があり、その両方を網羅してものを見ていたのだろうか。
(『夜中の電話 父・井上ひさし最後の言葉』井上真矢/集英社文庫)