少し変わっていて、少し読みたくなるコラム「あんきんの500字コラム」。いつまで続くか分からぬ不定期コラムですが、お付き合い頂けると有難いです。
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最近、グチグチと不平不満を言う人と、「ありがとう」と喜びや感謝を言う人をよく見かける。
世の中の傾向は、大きく二つに分かれてきているのかもしれない。
小林正観 著「こころの宝島」という自己啓発本に、コップと水の例え話があった。
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例えば、コップに水が半分あるとします。「半分しかない」と思えば、不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句の対象になります。不愉快で不機嫌な現象になります。逆に、「半分も残っている」と思えば、嬉しく・楽しく・幸せな現象になります。喜びの対象になるのです。同じ現象を見ても、とり方によって全く異なります。200㏄のコップに100㏄の水が入っているということが、とりもなおさず「空」である、ということだったのではないでしょうか。それを、「半分しかない」と思うことが一つの「色」であり、「半分も残っている。嬉しい」と思うことも「色」だというふうに釈迦は唱えていたように思えるのです。
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愚痴を言うという選択。
感謝を伝えるという選択。
どちらを選択するかは、私にかかっている。
その選択の繰り返しが、私たちの人生である。
選択できるって、面白い。
出典:小林正観 こころの宝島 弘園社 1998年