100台の固定カメラを設置して人々の活躍を紹介するドキュメンタリー
・・・とはいきませんが、
5/24~25に開催された青梅練成の舞台裏、特に実行委員として準備、運営に携わった青年リーダーたちの勇姿を密着撮影で紹介!

最初のプログラムは平和学習。


バーベキューのメニュー、一番人気だった焼き鳥。
100台の固定カメラを設置して人々の活躍を紹介するドキュメンタリー
・・・とはいきませんが、
5/24~25に開催された青梅練成の舞台裏、特に実行委員として準備、運営に携わった青年リーダーたちの勇姿を密着撮影で紹介!
5月の青梅練成に向け、ミーティングを重ねてきた青年リーダーから、「私たちこの日歩けます」とスケジュールがシェアされました。
4月14日のことです。
日程リストが共有された4月14日その日の予定も含み、ビッシリ書き出された実行委員の敦司くん、一真くん、久実さんのスケジュールから彼らの本気が伝わってくる。
【鉄は熱いうちに打て】という言葉が浮かび、私は間髪入れずに「4/15の19時~の敦司&一真にご一緒します」とエントリーした。
どこを訪ねようか? と次々に少年部や学生部の顔・かお・カオ……が浮かぶ。
その日は北と東支部合同で歩くことになった。
待ち合わせの場所には間に合わないかもと昼間にLINEで予告しながらも、「間に合いました」と先に来ていた一真くん。パソコン片手に「案内チラシ、あと5分くらいで仕上がりますので車中で仕上げます」と乗り込む敦司くん。
古山支部長と私は「印刷するにはここから近いコンビニは?手どりはどのルートに?」と出発前の座間号で打合せしつつ。
こうして、出来たてホヤホヤのチラシを携えて【つながりたい】の心で満たされたメンバーが歩き出す。
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A家のYくん。
初日はスイミングがあるから。と自分の予定を把握して即答できるしっかり者。
大人顔負けに「僕は◯◯だから◯◯です」といつも自分の意思を伝えてくれる小学6年生に私たち大人の背筋が伸びる。
E家では、ピンポンしたら
高校生のSさんが登場。
チラシを見るなり「わぁ楽しそう。行きた~い。わたし体を動かすの大好き~」
続いて、中学生のEさん。
「土曜日は学校だけど。日曜日はお姉ちゃんが行くなら…………」
そこへ、スイミングから帰ってきた小学生のKくんが「何?何?」と興味津々に。
すかさず「去年の青梅での野球覚えてる?」と敦司くん。もちろん!と言わんばかりの大きな「うん」という返事。
スイミングのバッグと入れ換えに、Kくんが野球のグローブを手にやってくる。
Q:今年は守備もできるの?
A:できるよ。
Q:どこがやりたいの?
A:え~っと。ピッチャーにキャッチャーにショートもいいな。
そこに「いいとこばっかり言うね~」とママの突っ込みが入る。
この頃には、玄関にみんなのワクワクと笑顔でいっぱいになる。
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こうして、この日4家7人の少年・学生に出会った。
【鉄は熱いうちに打て】と歩き出した私は、みんなを送り、帰路の車中でひとりふりかえりハッとした。
鉄を【打つ側】の私と【打たれる側】の青年リーダーだと勝手に役割を区別し差別している自分に気づく。以前学んだ【尊厳の学び】を思い出した。
学びの中で
【尊厳とは…生きるものすべての価値と弱さを認めて受け入れることからくる内面の平安である】
と教えてもらった。
尊厳を可視化すると10の要素があるという。
今回、わたしが役割を区別し差別してしまったと気づいたのは、その中の【アイデンティティーの受容】【公平性】【自主性】を軽んじている自分が見えたからだ。
実は【鉄は熱いうちに打て】と私の菩提心に火をつけてくれたのは【つながろう】の心で満ち満ち、毎日のように手どりに歩いている青年リーダーの敦司くん、一真くん、久実さんの三人衆であったと知る。
手どり先で、相手の目線に合わせ、興味を引き出しながら、【アイデンティティーの受容・公平性・自主性】を重んじて自他の尊厳を輝かせていた姿に触れ、私の尊厳に呼応して、ハッとしたのだと確信し感謝している。
そんな【静かに熱いこのリーダー】が青梅練成を盛り上げようと日夜歩いています。
手どりにご一緒したい方、大歓迎ですよ!
文・写真:ざまっち
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Info
【尊厳の学び】とは
◇ドナ・ヒックス(Donna Hicks)
世界各地の紛争解決に携わってきた心理学者。紛争解決の専門家。紛争解決や対立関係において尊厳が果たす役割に注目し、「ディグニティ(尊厳)モデル」を考案。ハーバード大学をはじめ、クラーク大学、コロンビア大学の紛争解決コースで教鞭をとる一方、米国および海外でリーダーシップ研修、トレーニングと教育セミナーを実施。クライアントは、世界銀行、国連、米海軍、世界各地の政府、米国内の企業、学校、病院など。著書に『Dignity』(幻冬舎)がある。
◇ジェフリー・メンセンディーク(Jeffrey Mensendiek)
桜美林大学准教授・兼大学チャプレン。米国合同教会(Common Global Ministries)宣教師。日本キリスト教団東北教区センター・エマオ主事、関西学院大学宗教センター宗教主事などを経て現職。日本育ちのアメリカ人として異なる文化の懸け橋になりたいと願ってきた。「九条世界宗教者会議」の同時通訳をはじめ、民族、宗教、社会的背景の異なる人々の想いをつなげる活動に力を注ぐ。共著に『東アジアの平和と和解』(関西学院大学出版会)がある。
楽しそうなテーマで、青年リーダーたちが企画を進める青梅練成会。
今年、5月24日、25日の日程で青梅練成道場での開催が決まり、オンラインでの打ち合わせを重ねながら、それぞれの願いを分かち合い、企画を練り上げてきた。
青年リーダーたちが青梅練成をとおして、願っていること。
それは「子どもたちに楽しんでほしい」、そして「子どもたちのお世話をさせてもらいたい」ということだった。
自分自身が子どものころ府中教会で楽しく活動してきたことを、今の子どもたちにも体験してもらいたいという思いにあふれていた。
実行委員の青年リーダーたちは、少年部のころ、府中教会の少年野球チーム「ボンバーキッズ」のメンバーとして、野球をとおして仲間づくりをしてきた。
監督やコーチ、年上のメンバーたちに手ほどきを受け、野球の楽しさを知り、練習で汗をかいた後は、お世話役の大人たちの真心がこもった味噌汁で元気をチャージしてきた。
そういったみなさんからいただいた恩を、今度は自分たちが次の世代へ贈りたい。
昨年、青梅練成道場で開催した野球大会での心残りもあった。
野球の試合だけでは、野球をしたことのない子どもたちが楽しめないのではないか。
そのような問いから生まれた「野球体験プログラム」。
子どものころ楽しかったのは、キャッチボールやバッティング練習だったことを思い出した。
バーベキューも運動会も平和学習も、すべて「子どもたちの視点で楽しめる企画」を考えている。
子どもたちがあたたかく育まれる「苗代」となるような場がここにはある。
青年リーダーたちの情熱に呼応して、支部のみなさんの協力体制が始まった。
お互いの予定を合わせながら、手どり(行事のお誘いのみならず、相手に出会いに行く取り組み)に車を出してくれたり、行き先を提案したり、共に歩んでいる。
自分の発を大切に、自分らしく、信仰をたのしむ
孤独を包むサンガづくり
青年リーダーたちの大志が、今、活き活きと輝いている!
(文・写真:さとう)