6/06/2025

100カメ風「子どもたちに笑顔を届けたい! 青梅練成の舞台裏」

100台の固定カメラを設置して人々の活躍を紹介するドキュメンタリー


・・・とはいきませんが、

5/24~25に開催された青梅練成の舞台裏、特に実行委員として準備、運営に携わった青年リーダーたちの勇姿を密着撮影で紹介!

しおりの表紙
府中メンバーの大学生が描いてくれました。


2日間のプログラム
「子どもに喜んでもらう」
というコンセプトのもと、総ルビ!

平和学習、運動会、バーベキュー、野球&野球。盛りだくさんのプログラム。
主なプログラムは野外のため、雨の予報に当日まで翻弄されつつ・・・


準備を重ねてきた青年リーダーやそれを支える大人たちの舞台裏を織り交ぜながら、カメラが捉えたシーンを公開。



まずは、これまでのふりかえり記事。
手どり(参加してほしい人に会いに行く)やミーティングを重ねてきた。



◆4月30日 企画会議にて
実行委員より支部長さんたちにお願い。

青年リーダーの二人が代表で、今の不安な気持ちを正直に話しつつ、準備の進捗状況と手どりの協力に対して感謝を伝えた。




◆5月18日 AM 壮年役員会にて
実行委員より壮年さんたちに、青梅までの車の送迎、バーベキューの準備、運動会の運営など、、当日のご協力をお願い。

バーベキューのメニューや材料のことなど、アドバイスをいただいた。



実行委員メンバー勢揃い



◆5月18日PM(本番一週間前)  青梅練成道場下見
壮年役員会でのご挨拶のあとは、青梅練成道場へ下見に出発。

キャンプ場にあるバーベキュー備品などを確認。
週間予報では当日は雨。バーベキューの実施が危ぶまれる。







雨天の場合、運動会や野球は屋内プログラムに変更するとして、バーベキューは事前に食材の買い出しを行うため、どの時点で中止や変更の判断をしたらよいか悩む。

青梅練成道場の職員に相談したところ、特別対応としてバーベキューは講堂のピロティで行ってよいことがわかり一安心。



野外組が備品などを確認する一方、講堂での平和学習スライド投影のリハでは、動画の音声が入らずに苦戦。

野外組から機材に詳しい青年が助けに来て、無事音声が出た!



これで、なんとか当日を迎えられるのか、
まだまだ準備は道半ば・・・


◆5月23日(本番3日前) しおり印刷
しおり担当の大学生がPCを持参。

雨天の場合のプログラム変更について追加記載して、いざ印刷!


運動会BGMのセットリストとアンプの接続も確認した。
当日、野外で使うワイヤレスアンプが年代物で、PCとの接続がうまくいくのか・・・



印刷が仕上がったしおりの奥で
PCデータをチェック


5月24日(本番前日) 食材など買いだし

「仕事のシフトが休みなので買い出し行けます」
実行委員の青年は、前日ギリギリまで自分の時間をつぎ込み準備を重ねた。

午前中から買い出しにまわり帰って来たのはなんと午後3時過ぎ。
同行した大人たちは疲労困憊・・・。

しかし、青年リーダーは子どもたちに喜んでもらいたい一心。
けっして妥協しない!



同行した婦人部長がLINEでシェアしてくれた食材リスト。
怒涛の買い出しだったことが垣間見える。




◆5月24日(本番初日) 

曇り。

前日の夜遅くまで、雨天の場合の屋内プログラムを練っていた実行委員たち。
本番の朝を迎えて、天気を確認し、どれだけ嬉しかったことか。



10時の開場前に、まずは入念なスライドリハ。
会場下見で確認した音響操作の方法を活かし、プロジェクターのチェックから始めた。


いよいよ開場、受付。





最初のプログラムは平和学習。
4月にフレンドシップタワー50周年特使団として、フィリピンに渡航した望月十里名さんの報告会をメインに、導入として約80年前の日本の戦争史などを確認。




午後は、運動会。
おだやかな曇り空が過ごしやすい風を呼び、広々とした芝生広場を満喫するみなさん。




年代物のワイヤレスアンプ。
準備していた運動会BGMのセットリストがうまく流せるか・・・

頼もしいおにいさんたちが颯爽と助けてくれ、愉快な音響ブースができあがった。

野外音楽フェス気分


始めは玉入れ競争。
オトナチームの赤、コドモチームの青。
カゴの高さのハンデが絶妙。
高いカゴ

低いカゴ・・・
オトナも加勢して、どんどん入る。



パン食い競争、借人競争、綱引き、リレーなど、小学生から20代、30代が一緒になって熱く、楽しく、大いに盛り上がった。

その様子はまた別な記事に載せたいが、ここでは少しだけ紹介。






綱引き動画。
チームの先頭でじたばたする筆者。
案の定、しばらく腕の筋肉痛に見舞われた。

みんなで運動会の片づけ。

同時並行で屈強な壮年さんたちが、何度も軽トラ往復させ、バーベキューコンロを運び、火おこしを開始。




美味しそうな焼きそばが完成!

すぐに食べられるようにパッキングして、お腹をすかせたみなさんを待つ。





バーベキューのメニュー、一番人気だった焼き鳥。



デザートの焼きマシュマロ。
火で炙っているひとときも楽しい。


実行委員のあいさつ。
子どもたちに楽しんでもらいたくて企画した思いと、おもてなしの気持ちがあふれる。

準備はもちろんのこと、片づけ、洗い物は支部長たちが大活躍。



バーベキューが終わるのを待っていたかのように雨が降ってきた。


多摩支教区の有志の青年さんたちが参加してくれたこともあり、レクリエーションでさらに親睦を深めた。

足元にあるシーツは、ジャンケンで負けるたびに半分に折り畳んでいくというルール。
さて、このあとどうなるか・・・


初日の夜は更けていき、めいめいに夜遅くまで語り合う時間は、青梅練成ならではの青春の一ページだ。



◆5月25日(本番2日目) 

夜半に降り続いた雨が、朝には上がっていた。

「これなら野球ができる!」



朝6時、読経供養。
ご宝前のお給仕も青年たちが担った。


壮年部長さんの指導のもと、聖壇での所作を確認。



食堂では、配膳当番を買って出てくれた青年リーダーと支部長さんたちが朝食の準備をして待っていた。

白飯、豚汁、筑前煮、スクランブルエッグ、マカロニサラダ、ソーセージ。
おかわり自由。



朝食のあとは、一宿一飯の恩義をお掃除でお返し。
講堂やピロティなど全員で分担してきれいに清掃奉仕を行った。




府中教会の青年たちのなかには、小学生のころから野球チームのなかで、コーチや先輩に育ててもらった人が多い。

その子ども達が今20代になり、今度は子どもたちに野球を楽しんでほしいと、年長者から若い人への育成のリレーが継承されている。




昨年の野球大会の反省をふまえ、野球未経験の子どもたちが参加しやすいよう、試合だけでなく「野球体験教室」を開催。
昨年より格段にうまくなっている小学生




野球未経験の女子も参加して、楽しんでくれた。

どっちのチームが勝ったのかもわからない。白熱したわけでもない。
けれど、子どもたちがイキイキと野球を楽しみ、好プレーが出るたび歓声が上がり、ベンチで観戦している青年たちも面白がっていた。




野球場でクロージングを行ない、二日間の行程すべてを無事終えた。




子どもたちに喜んでほしいと企画した青梅練成は、実行委員たちの笑顔で結ばれる二日間だった。


青年たちがまわりの人たちとの関係をあたたかく紡いでいこうする思いは、二日間の練成冒頭で学んだ平和教育「フレンドシップタワー」の建立にこめられた願いでもある。

▼フレンドシップタワーについてはこちら
吉沼青年部長が『躍進』(立正佼成会の定刊誌)に連載されたフレンドシップタワー建立の歴史を読み込み、chatGPTを駆使して作成した動画(5分36秒)にてどうぞ。


4/25/2025

【鉄は熱いうちに打て!】青年リーダーたちとの手どり

5月の青梅練成に向け、ミーティングを重ねてきた青年リーダーから、「私たちこの日歩けます」とスケジュールがシェアされました。

4月14日のことです。

日程リストが共有された4月14日その日の予定も含み、ビッシリ書き出された実行委員の敦司くん、一真くん、久実さんのスケジュールから彼らの本気が伝わってくる。

【鉄は熱いうちに打て】という言葉が浮かび、私は間髪入れずに「4/15の19時~の敦司&一真にご一緒します」とエントリーした。


どこを訪ねようか? と次々に少年部や学生部の顔・かお・カオ……が浮かぶ。

その日は北と東支部合同で歩くことになった。

待ち合わせの場所には間に合わないかもと昼間にLINEで予告しながらも、「間に合いました」と先に来ていた一真くん。パソコン片手に「案内チラシ、あと5分くらいで仕上がりますので車中で仕上げます」と乗り込む敦司くん。


古山支部長と私は「印刷するにはここから近いコンビニは?手どりはどのルートに?」と出発前の座間号で打合せしつつ。

こうして、出来たてホヤホヤのチラシを携えて【つながりたい】の心で満たされたメンバーが歩き出す。


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A家のYくん。

初日はスイミングがあるから。と自分の予定を把握して即答できるしっかり者。

大人顔負けに「僕は◯◯だから◯◯です」といつも自分の意思を伝えてくれる小学6年生に私たち大人の背筋が伸びる。


E家では、ピンポンしたら

高校生のSさんが登場。

チラシを見るなり「わぁ楽しそう。行きた~い。わたし体を動かすの大好き~」

続いて、中学生のEさん。

「土曜日は学校だけど。日曜日はお姉ちゃんが行くなら…………」

そこへ、スイミングから帰ってきた小学生のKくんが「何?何?」と興味津々に。

すかさず「去年の青梅での野球覚えてる?」と敦司くん。もちろん!と言わんばかりの大きな「うん」という返事。

スイミングのバッグと入れ換えに、Kくんが野球のグローブを手にやってくる。


Q:今年は守備もできるの?

A:できるよ。

Q:どこがやりたいの?

A:え~っと。ピッチャーにキャッチャーにショートもいいな。

そこに「いいとこばっかり言うね~」とママの突っ込みが入る。


この頃には、玄関にみんなのワクワクと笑顔でいっぱいになる。






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こうして、この日4家7人の少年・学生に出会った。

【鉄は熱いうちに打て】と歩き出した私は、みんなを送り、帰路の車中でひとりふりかえりハッとした。

鉄を【打つ側】の私と【打たれる側】の青年リーダーだと勝手に役割を区別し差別している自分に気づく。以前学んだ【尊厳の学び】を思い出した。


学びの中で

【尊厳とは…生きるものすべての価値と弱さを認めて受け入れることからくる内面の平安である】

と教えてもらった。


尊厳を可視化すると10の要素があるという。

今回、わたしが役割を区別し差別してしまったと気づいたのは、その中の【アイデンティティーの受容】【公平性】【自主性】を軽んじている自分が見えたからだ。


実は【鉄は熱いうちに打て】と私の菩提心に火をつけてくれたのは【つながろう】の心で満ち満ち、毎日のように手どりに歩いている青年リーダーの敦司くん、一真くん、久実さんの三人衆であったと知る。

手どり先で、相手の目線に合わせ、興味を引き出しながら、【アイデンティティーの受容・公平性・自主性】を重んじて自他の尊厳を輝かせていた姿に触れ、私の尊厳に呼応して、ハッとしたのだと確信し感謝している。


そんな【静かに熱いこのリーダー】が青梅練成を盛り上げようと日夜歩いています。

手どりにご一緒したい方、大歓迎ですよ!


文・写真:ざまっち

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Info

【尊厳の学び】とは

「ディグニティ(尊厳)モデル」を考案したドナ・ヒックスが尊厳理解を日常生活に根ざした実践的課題として活用する方法を提示し、それをもとにジェフリー・メンセンディークが「尊厳ワークショップ」を開催。
そのワークショップに参加した学びのことです。

詳細は、ドナ・ヒックス 著 ジェフリー・メンセンディーク 訳
『<尊厳>のリーダーシップ──人や組織の内なる力を引き出すディグニティ・モデル』にて、紹介されている「尊厳を尊重するための10の要素」、「尊厳を侵害しないための10の要素」に詳しく掲載されています。

◇ドナ・ヒックス(Donna Hicks)
世界各地の紛争解決に携わってきた心理学者。紛争解決の専門家。紛争解決や対立関係において尊厳が果たす役割に注目し、「ディグニティ(尊厳)モデル」を考案。ハーバード大学をはじめ、クラーク大学、コロンビア大学の紛争解決コースで教鞭をとる一方、米国および海外でリーダーシップ研修、トレーニングと教育セミナーを実施。クライアントは、世界銀行、国連、米海軍、世界各地の政府、米国内の企業、学校、病院など。著書に『Dignity』(幻冬舎)がある。

◇ジェフリー・メンセンディーク(Jeffrey Mensendiek)
桜美林大学准教授・兼大学チャプレン。米国合同教会(Common Global Ministries)宣教師。日本キリスト教団東北教区センター・エマオ主事、関西学院大学宗教センター宗教主事などを経て現職。日本育ちのアメリカ人として異なる文化の懸け橋になりたいと願ってきた。「九条世界宗教者会議」の同時通訳をはじめ、民族、宗教、社会的背景の異なる人々の想いをつなげる活動に力を注ぐ。共著に『東アジアの平和と和解』(関西学院大学出版会)がある。

4/16/2025

つながろう──青梅練成に向かう大志

 つながろう
~動いて 喋って 食べまくろう~

楽しそうなテーマで、青年リーダーたちが企画を進める青梅練成会。



今年、5月24日、25日の日程で青梅練成道場での開催が決まり、オンラインでの打ち合わせを重ねながら、それぞれの願いを分かち合い、企画を練り上げてきた。


青年リーダーたちが青梅練成をとおして、願っていること。

それは「子どもたちに楽しんでほしい」、そして「子どもたちのお世話をさせてもらいたい」ということだった。

自分自身が子どものころ府中教会で楽しく活動してきたことを、今の子どもたちにも体験してもらいたいという思いにあふれていた。


オンラインで打ち合わせを重ねる青年リーダーたち


実行委員の青年リーダーたちは、少年部のころ、府中教会の少年野球チーム「ボンバーキッズ」のメンバーとして、野球をとおして仲間づくりをしてきた。

監督やコーチ、年上のメンバーたちに手ほどきを受け、野球の楽しさを知り、練習で汗をかいた後は、お世話役の大人たちの真心がこもった味噌汁で元気をチャージしてきた。

そういったみなさんからいただいた恩を、今度は自分たちが次の世代へ贈りたい。


昨年、青梅練成道場で開催した野球大会での心残りもあった。

昨年の「青年部Info」より(野球大会の様子)


野球の試合だけでは、野球をしたことのない子どもたちが楽しめないのではないか。

そのような問いから生まれた「野球体験プログラム」。

子どものころ楽しかったのは、キャッチボールやバッティング練習だったことを思い出した。


バーベキューも運動会も平和学習も、すべて「子どもたちの視点で楽しめる企画」を考えている。

2年前の青年の日は、
多摩川清掃のあとバーベキューも。
焼きマシュマロに集まる子どもたち☆


子どもたちがあたたかく育まれる「苗代」となるような場がここにはある。

青年リーダーたちの情熱に呼応して、支部のみなさんの協力体制が始まった。

お互いの予定を合わせながら、手どり(行事のお誘いのみならず、相手に出会いに行く取り組み)に車を出してくれたり、行き先を提案したり、共に歩んでいる。



大志プロジェクトの「ナナジ」。
2022年にスタートし、3年間の実施を経て、2025年も継続となった。

自分の発を大切に、自分らしく、信仰をたのしむ

孤独を包むサンガづくり


青年リーダーたちの大志が、今、活き活きと輝いている!

(文・写真:さとう)