1/06/2025

府中教会ニュース 新年1月号

新年、おめでとうございます。
令和7年もよろしくお願いいたします。

府中教会は、1月7日御親教より参拝いただけます。

右・教団方針(令和6年~7年)
左・令和7年 府中教会スローガン


みなさんはどのようなお正月を過ごされましたでしょうか。

私(佐藤)は、郡山の実家に帰省して、この数年の課題に一つ取り組みました。
それは、80歳になる父にエンディングノートを書くことを勧めることです。
3年前の母の急死に伴い、祖父の代からの懸案だった相続の大変さを痛感しているからです。

弟に同席してもらい、父に確認しながらエンディングノートに私が記入していくスタイルをとりましたが・・・
介護や葬儀の希望についての項目に差し掛かると、父が「なんだか、おれ死ぬみたいだなぁ」と苦笑い。

父の心情を汲んでいるつもりが、ついノートの空白を埋めることが目的になってしまい、事務的なやりとりになっていたと反省しました。

父が配偶者を失った悲しみを抱えながら、子どもたち、孫たちの幸せを願って穏やかな言葉で家族を包む、その大らかさこそ、引き継ぐべき遺産だと思いました。

さらに思い浮かべることは、夫の母親のこと。
千葉で一人暮らしをしていますが、エレベーターのない団地の5階に住んでいるため、階段の上り下りができることが生きていくために必須であると、日々奮闘しています。

義母は今年83歳。元日にレストランで食事をしたとき、お手洗いからなかなか出てこないので心配に。
水を流すボタンが見えずにしばらく悩んでしまったとのことでした。

老いに伴い、できることが減っていく戸惑いは、家族よりも本人が一番感じていることだと思います。その気持ちを、丁寧に聞いていくことは、日頃離れていてもできることなので、電話の回数を増やしたいと感じました。


さて、『佼成』1月号 会長先生ご法話のタイトルはこちら。

一人ひとりが「オアシス」に

見出しの2つは、

正月という名の「始発駅」

心に木を植える

ご法話の全文はこちらから


みなさんは、お正月という「始発駅」で、どのような「一年の計」を立てましたでしょうか。

旅路ではあらかじめ乗換案内などを確認して旅の支度を整えるように、人生の道のりは「誓願」という道標によって方向づけされます。


それでは、私たちにはどのような誓願が必要なのでしょうか。

ニュースを見聞きするたび、この数年のウクライナやガザ地区、北朝鮮や台湾などの現実に心を痛めることが多いと思います。

会長先生は、もめごとや戦争が絶えない現実を思い、「私たち一人ひとりが人の痛みのわかる人間性豊かな人を育てることを自らの『計』とする大切さが胸に迫る」とおっしゃっています。

そして、人の心も環境も、調和のとれた美しい地球を未来に遺す責務が私たちにあるとご指導くださいます。

そのためには、家族のなかの一樹のオアシスになること、自分の家庭が隣近所の人にとって、人を憩わせ安心を与える「オアシス」となることです。

オアシスとなるには「人を思いやる行動や言葉かけなど慈悲の実践をとおして日々、命の尊さや自他一体の思いをかみしめさせていただく」こと。

会長先生のご法話の結びは、開祖さまが「あとを託す人たちへの供養」と表現した「未来供養」を説いておられます。

与えられた一生を日々新たな心で精いっぱい生きること。そういった「いのちのメドレーリレー」は、未来を生きる子供たちにつながっているのですね。



令和7年の年頭法話
真っ新(まっさら)な一年

見出しは3つ。
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人を育成することこそが最も重要
創立百年に向け、真剣な取り組みを
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敬する、敬うことの肝心なところは
自己を敬する、自分を敬うこと
____________________________
数え八十八歳の「米寿」を迎え
共に活き活きと学び、実践したい

年頭法話の全文はこちら


見出しの3つめにあるとおり、会長先生は今年3月20日に米寿を迎えられます。

江戸の儒学者佐藤一斎先生の言葉から「老年になってなお学ぶことをやめなければ、たとえ命が尽きようとも、その人望や精神的な遺産は朽ちることがなく、次代に受け継がれていく」と教えていただきます。

では、本会の会員である私たちは、何を学ぶのでしょうか。

2つめの見出しに、肝心なところは「自分を敬うこと」とあります。

自らの尊さを自覚できない人は、真の意味で他を敬することはできません。

自己の尊厳を知ること。
「仏の道をひたむきに学び、実践しているわが身、わが心」をもつ自己です。
自己を尊んでいく、このことを自覚することが大切だと教えていただきます。

私たちは「仏の道」をひたむきに学んでいる。
毎日が初めて経験するまっさら、かけがえのない人生なのです。

そのことに「オアシス」を得たような安心と、「オアシス」のような自分になるための責任を感じずにはおれません。

「真っ新な一年」のスタートを、仏さまの教えを共に活き活きと学び、実践してまいりたいと思います。


令和7年、府中教会スローガン
活き活きとつながろう
あなたも私も苗代さん!

みなさんのまわりの悲しみや苦しみ、迷いの中にいる方々とつながりながら、共に活き活きと仏の道を学んでまりましょう。

府中教会教会長 佐藤裕子

府中教会 1月開放日(白枠)

※コロナ禍の対応として始めた「府中教会ニュース」の紙面版は1月で最終号となりました。
記事はこれからも更新してまいりますので、引き続きホームページをご覧いただければ幸いです。